アーソレーネ -モテるミュシャ学 -

大盛況中の新国立劇場の「ミュシャ展」(2017.3.8-6.5)で使えるミュシャ作品を知ったかぶりできるまめ知識集

「スラヴ叙事詩-クロムニェジージェのヤンミリチ(1372年) -修道院に変えられた娼館-」をさらっと知ったかぶる

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スラヴ叙事詩-クロムニェジージェのヤンミリチ(1372年) -修道院に変えられた娼館

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1914年 | 602×405cm | 油彩・テンペラ・画布

■(モテるためならこれだけでOK) 3つの知ったかポイント

1.中央の櫓の上にいる人物がヤン・ミリーチ

2.白い服を着た人物たちが悔い改めた娼婦

3.絵は悔い改めた娼婦のための修道院を建てている様子

(次の作品に移動しつつボソッと付け足して知ったかぶるための)補足説明

1.中央の櫓の上にいる人物がヤン・ミリーチ

神学者でありカレル4世に使えていたヤン・ミリーチは私財を投げ打って貧民の救済にあたり、多くの、そして意外な結果をもたらしました。町の娼婦がその非全を悔い改め、ヤン・ミリーチの元に集い始めたのです。この絵はそんなヤン・ミリーチの行いを描いた作品です。

2.白い服を着た人物たちが悔い改めた娼婦

画面下にいる純白を示す白い服を着た女性は改悛(悔い改めること)をした娼婦たちで、その周りにいる迷いを示す赤い服を着た女性は、改悛をためらう娼婦たちです。また、一説には、その中心にいる青い服の人物こそがヤンミリチという説もあります。

3.絵は悔い改めた娼婦のための修道院を建てている様子

実はこの絵で工事している場所はもともは娼館(娼婦の集まる館)でした。ヤンミリチが私財を投げ打って、身分も立場も捨てた自己犠牲の精神を目の当たりにし、彼女たちの心が動かされ、結果自らの仕事場を修道院へと、自分たちの服装を改悛を示す白へと変えて至ったのでした。

 

ちなみにパリ時代のミュシャの作品と、チェコ時代のミュシャの作品は大きく違いますが、その顕著な例が女性の顔です。パリ時代のミュシャの作品はモデルのパリジェンヌの影響からほっそりとした輪郭の女性が、チェコ時代のミュシャの作品は、スラブ人の特徴でもある、丸みを帯びた意志のはっきりした顔つきとなっています。

 

 

以上、

「スラヴ叙事詩-クロムニェジージェのヤンミリチ(1372年) -修道院に変えられた娼館-」をさらっと知ったかぶる為の3つのポイントでした。

なお、上記知ったかポイントは数ある通説や解説の一説です。美術に詳しい方にギュッと詰め寄られたら、「そういう見解もあるんですね!勉強になります!」とするっとかわしましょう w

それでは楽しいミュシャライフを!