アーソレーネ -モテるミュシャ学 -

大盛況中の新国立劇場の「ミュシャ展」(2017.3.8-6.5)で使えるミュシャ作品を知ったかぶりできるまめ知識集

「スラヴ叙事詩-スラブ賛歌」をさらっと知ったかぶる

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スラヴ叙事詩-スラブ賛歌
(The Apotheosis of the Slavs)
1926年 | 480×405cm | 油彩・テンペラ・画布

 

■(モテるためならこれだけでOK) 3つの知ったかポイント

1.中央の青年は「スラヴ式典礼の導入」の少年

2.作品は大きく4つの色に分かれ、それぞれの色ごとにテーマがある。

3.右中央のアメリカの側などは第一次世界大戦チェコの同盟国

 

(次の作品に移動しつつボソッと付け足して知ったかぶるための)補足説明

1.中央の青年は「スラヴ式典礼の導入」の少年

スラヴ式典礼の導入の時には少年の姿で書かれていた、スラヴ民族の精神性の擬人化である少年が、このスラヴ賛歌では成長し、まさにスラヴの独立=成長の頂点として、気力と自信に満ちた魅力的な青年の姿として描かれている。(背後にはキリストが優しく見守っている。)

2.作品は大きく4つの色に分かれ、それぞれの色ごとにテーマがある。

画面右下の青い色づかいはスラヴの精神性を象徴。左上の赤い色使いは中世の宗教戦争を象徴。黒い人影は過去の敵対勢力と暗い歴史を象徴。全体に眩い黄色い光がチェコスロヴァキアの独立を象徴している。

3.右中央のアメリカの側などは第一次世界大戦連合国の側

アメリカ、フランス、イギリス、ロシアなど第一次世界大戦連合国スラブ民族を支配していたオーストリアに勝ったおかげでチェコスロバキアが独立できたので、その象徴として国旗を描いている。

 

ちなみにスラヴ叙事詩ミュシャが16年かけて製作した超大作で、パリでの思想段階や書き始めた当初の1912年はスラヴ民族の独立なんて夢の出来事のように思われていたが、実は1918年にチェコチェコスロヴァキア共和国として独立してしまったため、1926年のスラヴ叙事詩の完成に際して、世界はもちろんスラヴの人も、「え?今??」みたいな微妙な空気が流れた。

 

以上、

「スラヴ叙事詩-スラブ賛歌」をさらっと知ったかぶる為の3つのポイントでした。

なお、上記知ったかポイントは数ある通説や解説の一説です。美術に詳しい方にギュッと詰め寄られたら、「そういう見解もあるんですね!勉強になります!」とするっとかわしましょう w

それでは楽しいミュシャライフを!