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アーソレーネ -モテるミュシャ学 -

大盛況中の新国立劇場の「ミュシャ展」(2017.3.8-6.5)で使えるミュシャ作品を知ったかぶりできるまめ知識集

「スラヴ叙事詩-ペトルヘルチツキー -悪をもって悪に報いるな-」をさらっと知ったかぶる。

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スラヴ叙事詩ペトルヘルチツキー 悪をもって悪に報いるな 


1918年 | 610×810cm | 油彩・テンペラ・画布

■(モテるためならこれだけでOK) 3つの知ったかポイント

1.真ん中にいるのがヘルチツキー(この絵の主役)

2.絵の中に水龜、水桶などがいくつも書かれている

3.戦い直後の絵で煙の立ち上っている場所から逃げてきた。

 

(次の作品に移動しつつボソッと付け足して知ったかぶるための)補足説明

1.真ん中にいるのがヘルチツキー(この絵の主役)

かの有名な小説家トルストイをもって「中世の最大の偉人」と言わしめた僧侶、それが非暴力主義を掲げたヘルチツキーである。この絵はフス戦争の最中、暴力に暴力で対抗しようとした若者(中央の拳を振り上げている男)を、ヘルチツキーが「悪をもって悪に報いるべきではない。それでは悪はさらに増大してしまう。」と諭している場面を描いている。

 

2.絵の中に水龜、水桶などがいくつも書かれている

戦場カメラマンの渡部陽一さんが、この絵を見たときに戦場や紛争地から命からがら逃げてきた人々にとっての「水」(ライフライン)の重要性をしっかり意識できるよう描いている。と感想を述べている。(日曜美術館 nichibiにて)

 

3.戦い直後の絵で煙の立ち上っている場所から逃げてきた。

プロテスタントの先駆者ヤン・フスに賛同する街ヴァドニャニィ市が、反フス派の人々によって攻撃され、命からがら逃げてきた時を描いた一枚で、ヘルチツキーと非暴力をテーマにしているからこそ、絶望的な状況の人々の情景を描きつつも、一滴の血も描かれていない。

 

ちなみにミュシャがスラブ叙事詩を6m×8mの大きさで描いたのは、実際に絵の前に立った時にひしひしと感じるその場の空気感、そして人物一人一人を等身大に近い大きさで描き切る事により、民衆一人一人が主役というメッセージを強く示したかった、からなのかもしれない。

 

以上、

「スラヴ叙事詩ペトルヘルチツキー 悪をもって悪に報いるな-」をさらっと知ったかぶる為の3つのポイントでした。

なお、上記知ったかポイントは数ある通説や解説の一説です。美術に詳しい方にギュッと詰め寄られたら、「そういう見解もあるんですね!勉強になります!」とするっとかわしましょう w

それでは楽しいミュシャライフを!