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預言者

ドーンガード

ドーンガード砦に戻ると、話したいことがあるのでついてきて欲しいとイスランに言われた。

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イスランはドーンガード砦の二階にいた。

近寄ると、ついてこいと言わんばかりにすっと歩み始め、

そして奥の部屋に消えた。

 

私は無言でついていくと、

そこには先日ヴァルキハル城に送り届けたセラーナがいた。

 

イスラン「君の留守中に吸血鬼が現れた。おそらく君の知り合いだろう?」

 

「私とまた会うとは思っていなかったのでしょうね」

彼女はそう話し始めた。

 

要約するとこうだ。

彼女の父ハルコンは今でこそ最悪を絵に描いた吸血鬼基準でも見下げた男だが、

昔はそうではなかった。

昔、ハルコンの父はある予言を信じてしまった。それは

「吸血鬼が太陽を恐れず生きる秘術」があるという予言。

そしてその秘術を使ってスカイリム全土を吸血鬼が掌握できると信じてしまった。

 

しかし、セラーナと母親はそれに反対し、そして星霜の書とともにセラーナは

ディムホロウ墓地で封印されることになった。

という内容だった。

 

当然、イスランは信じない。

彼は確固たるそして確執たる復讐の念に取り憑かれているのだから。

 

だが、どうやら今はまだ私の顔に免じて、

セラーナを信用しないが、殺しもしないらしい。

 

イスラン「セラーナと言ったな?君は客ではなく人材なんだ。何かの役に立て。

そして、この砦で少しでも不審な動きをしたら即殺す。」

 

セラーナ「わかりました。次にお腹が空いた時は、その言葉を思い出しますわ。」

 

・・・・・火花バチバチだな。本当に一緒にいていいのかこの二人。

 

そうも思ったが、確かにセラーナは吸血鬼の情報に精通しており、我々に

計り知れない情報という名の恩恵を与えてくれる事もまた事実。

さらには、「星霜の書」なるものがある。

 

星霜の書。

今まで聞いた事もなかったが、どうやら、普通の人にはそもそも内容が見れなく、

しかも不意に見るだけで視力が奪われるほどのものらしい。

 

そしてそれこそが、ハルコン打倒の切り札。

 

だが、内容が見れない。

見れるのは、聖蚕の僧侶(せいさんのそうりょ)と呼ばれる者だけだが、

普段は帝国の白金の塔に住んでいるらしい。

 

しかしイスランはたまたま聖蚕の僧侶が運よくスカイリムに

来ているらしい情報を入手していた。

 

私はセラーナと話をしている中で、聖蚕の僧侶が立ち寄りそうな場所として、

魔術の研究をしているウィンターホールド大学のウィザードを訪ねることにした。

 

いや、私たちは。だな。

どうやらセラーノ嬢も同行するらしい。

 

正直、後ろに立ってもらいたくは、、、、いや、なんでもない。

かなり熟達した魔法を使うので、頼り甲斐はある。

 

早速向かったウィンターホールド大学の図書館はなかなかに好きな場所だ。

本には心を落ち着かせる何かがある。

 

どうやらこの図書館のウラッグという管理人も同じ思いらしい。

「ここは私の管理している小さなオブリビオンといったところかな。」

 

そう言ってのける彼の管理能力と自信は嫌いではない。

 

ウラッグは私が聖蚕の僧侶を探していると告げると、

とても驚いた様子だったが、

ドラゴンブリッジに向かったのではないかと教えてくれた。

 

ドラゴンブリッジ。

 

切り立った渓谷にかかる大きな橋。

その袂の村。

私は早速ドラゴンブリッジに向かうと、

歩いていた小さな子供から聖蚕の僧侶の話を聞き出せた。

 

どうやら聖蚕の僧侶はつい先ほど馬車でこの地を通ったと

いうのだ。

 

白金の塔に住み、星霜の書を読み解くことのできる、

唯一の人間、聖蚕の僧侶まであと一歩だった。

 

だが、どうやら吸血鬼の方が一枚上手だったらしい。

 

我々が聖蚕の僧侶の通った道を辿って進むと、そこには

襲撃を受けた馬車だけが残り、肝心の聖蚕の僧侶の姿は

どこにも見えなかった。

 

一歩遅かった か?

 

いや!

 

襲撃現場をよく見回すと、一枚の紙切れが落ちており、

どうやら聖蚕の僧侶を一時的に監禁する場所を示したメモだった。

 

場所をフォアベアーズ・ホールドアウトという。

襲撃現場からすぐ近くの場所だった。

 

フォアベアーズ・ホールドアウトは洞窟をくりぬいて、中に砦を作ったような

場所で、確かにアジトにするにはもってこいと言ったところだが、

入ってすぐ気になったのは砦の中央で、

何か儀式のようなものを執り行っている様子が見て取れたからだ。

 

私は吸血鬼と番犬合わせて5体程度のお粗末な見張りををさっさと始末すると、

その儀式の現場へと急いで向かった。

 

そこではマルカスという吸血鬼が、聖蚕の僧侶に向かってなんらかの

力を注ぎ込んでいる最中だった。

 

まずいな。

セラーナ「ええ。」

 

どうやら私とセラーナは同意見だったようだ。

 

迅速にマルカスを倒すと、彼が持っていた石を使い、

儀式の仕掛けをすぐに止めた。

 

だが、聖蚕の僧侶は既に敵の術中にはまってしまっていたようだ。

 

聖蚕の僧侶は強大な魔力を使い、吸血鬼と私たちに見境なく攻撃してきた。

 

セラーナは進んで囮となり、聖蚕の僧侶のと魔力対決を持ちかけつつ、

私に彼のスキを突くチャンスをもたらしてくれたので、

私はすかさず彼の背後を取ると、後頭部に一撃食らわせて、

正気に戻した。

 

実際、それで正気に戻るとはある種のかけだったが、

結果は私に向いてくれたようだ。

 

聖蚕の僧侶は正気を取り戻し、それまで四方に向けて

振りまいていた魔力の力を止めた。

 

「ありがとう、君たちに借りが出たようだ。」

聖蚕の僧侶はデキソンと名乗り、星霜の書を読み解くことに

協力してくれると誓った。

 

私たちは早速ドーンガード砦に戻り、

イスラン、セラーナ、デキソン、そして私の4名で、

セラーナの持っていた星霜の書を読み解くことにした。

 

「見えるぞ、この書に書かれていることが見える。」

デキソンは星霜の書を読み解く。

 

「見覚えのある巨大な弓 アーリエルの弓が見える。」

「声が囁く、夜の子供達の中から、ドレッド・ロードが現れる。」

「戦いの時代、ドラゴン達が人間の国に舞い降りる時、

光と闇が混ざり、夜と昼は一つになる。」

 

そこまで読むと、デキソンは疲れ切って読めなくなってしまった。

だが肝心な部分の謎については、「ドラゴンの力」「古き血の力」と

それぞれに書かれた星霜の書が他に2巻に書かれているらしい。

 

「ご老体よ、少し休むといいぞ」

イスランがデキソンを気遣いその場を去っていく。

 

すかさず

「少し話がしたいのですけど」

セラーナが私にそう語りかけてきた。

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