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目覚め

ドーンガード

ドーンガードと名乗る吸血鬼ハンターの一団の首領、イスランと出会った。番人の間を襲った吸血鬼たちは、ディムホロウ墓地と呼ばれる場所にある何かを狙っていた可能性がある。吸血鬼たち何を探しているのかを確かめてほしいとイスランに頼まれた。

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先日、買い物にリフテンを訪れたのは深夜遅くなった時だった。

霧のリフテン、深夜のリフテンは、心なしか他のどの砦よりも怪しく、

危うい気配が渦巻いていており、わずかな気の緩みのその隙間から、

一気になだれ込もうとしているサーベルキャットに似ていた。

 

「うわぁ!!!」

あたりに人の叫び声が響く!

 

私はとっさに隠密体制をとると、武器に手をかけたまま、

リフテン大通りをジリジリと進む。

 

「盗賊か」

この騒ぎの主を私はとっさにそう捉えた。

 

リフテンには盗賊ギルドがあるせいか、時々盗賊が市場に

襲撃をかけることがあった。

 

「武器を置け!」

「そんなことをして逃げられると思っているのか!」

叫び声のした方向に進むにつれて、衛兵の牽制する声が聞こえる。

 

しかしどうやら既に勝敗は決しているらしい。

武器にかけた手をそっと外すと、状況を把握するために、

隠密状態のまま、足を早めた。

 

「吸血鬼め!!!!!!」

衛兵が叫ぶ。

 

吸血鬼?私は一瞬戸惑った。

吸血鬼とは何度か洞窟や街道で遭遇したことはあるが、

まさかこんな街中まで侵入してくるとは。

 

さらに歩みを進めると、

既に鎮圧された市場の全容が徐々に見えてきた。

 

襲撃した吸血鬼は3体、奴らは既に物言わぬ屍となっていたが、

問題は市場で宝石商を営むマデシと、街の若者が被害者と

なっていたことだった。

 

困ったな。

マデシは市場に店を構えているからちょくちょく顔を見せていたのに、

これでは利用できなくなってしまう。

 

そう途方に暮れている時だった、

「君も吸血鬼ハンターにならないか?」

不意に背後から声がした。

 

振り返るとそこには黒衣の大男が立っており

名をデュラックと言った。

 

彼が言うには、人を襲う吸血鬼に対抗するため、「ドーンガード」と

呼ばれる組織を結成し、リフテンの近くに居を構えた。とのことだった。

 

ドーンガード 吸血鬼

 

うむ。面白そうだ。

 

私は二つ返事でデュラックの申し出を快諾し、

その足でドーンガードの拠点「ドーンガード砦」を目指した。

 

それにしても吸血鬼か、何度かまみえた時のあの強敵感と、

何より、吸血症と呼ばれる吸血鬼化してしまう厄介な状態は

かなりめんどくさいな。

 

そう思ってドーンガード砦へ向かい歩いていたら、

一人の若者に出会った。

 

どうやら彼も(どう見ても情けなさそうだが)吸血鬼ハンター志願

らしい。

大丈夫か、こいつ。。

 

ドーンガード砦は、なかなかに大きく、そして頑丈な砦だった。

確かにこれなら、吸血鬼どころか、ちょっとしたドラゴンの攻撃にすら

耐えられそうだ。

 

中にはイスランと呼ばれる強そうな男がいた。

彼は番人のトランという男と激しく言い争っていたが、

我々に気づくと、次第に落ち着きを取り戻した。

 

「ドーンガードへようこそ」

イスランは冷静さ荒々しさを同時に持った雰囲気の男だった。

 

彼がいうには、ドーンガードは遥か昔から吸血鬼と戦ってきたが、

先日、番人(デイドラと戦う者)に対し吸血鬼が一方的に攻撃を

行い、番人の間と呼ばれる場所で、凄惨な惨殺劇があったらしい。

 

そして吸血鬼は本格的に活動を開始し、それに合わせドーンガードも

対応できるだけの戦力を急ピッチに集めつつ、このドーンガード砦の

防備を整えている。

 

正直「番人」と呼ばれる者とはまだ心当たりがないが、

暴れる吸血鬼の被害は、マデシという商売相手を失ったことで

かなり被っていると言って過言ではない。

 

それに、吸血鬼、このスカイリムにあっても、

ファンタジーちっくなこの響きには、興味がある。

 

私は、イスラン、そしてトランから話を聞き、

吸血鬼が何かを探してうろついているディムホロウ墓地に

早速向かうことにした。

 

もちろん先ほど出会った頼りなさげな青年は砦に置いておいて。

 

 

ディムホロウ墓地は、思いの外遠く、そして、墓地というよりは

洞窟であった。

 

中には確かに吸血鬼がうろつき、かなり危険な場所だったが、

探し物に気を取られている吸血鬼の後ろを取るのは容易いことだ。

 

奥に進むと、ディムホロウ洞窟と呼ばれる大きな空間へと出た。

 

そこではロキルという名の吸血鬼と他数名が何やら話をしている最中だったが、

内容まではうまく聞き取れない、実際に何らかの聞き慣れた単語があれば

それでも把握ぐらいはできたかもしれないが、全く知らずの名前と名称ばかり

では、掴みようがなかった。

 

とりあえず情報は掴みたかったが、このディムホロウ洞窟にある”何か”を

探すのを優先し、ロキルという名の吸血鬼共々、付近の吸血鬼を一層した。

 

しかしその過程で、妙な仕掛けを見つけた。

試しに触ってみると、突如杭のようなものがせり出し、私の手に傷をつけ、

そしてその傷から出た血がカギとなり、何らかの仕掛け(おそらく吸血鬼の)が

作動し、そして、仕掛けの中央よりせり出した石棺から、一人の女性が姿を見せた。

 

彼女は、どうやらそこに閉じ込められていたようだった。

 

「助けていただいて感謝いたしますわ」

名をセラーナといった。

 

吸血鬼だったが、どうやら襲ってくる意思はないようだ。

(吸血鬼だから理性なく人を襲うのではなく、

やはり何らかの意識の元で襲うのか。。。)

 

「ソリチュードの沖にある島に家族がおります。どうかそこまで

送っていただけないでしょうか?」

彼女は自分がなぜここに閉じ込められたのか、いつからそうなのかすら

覚えていないほど記憶が曖昧のようだったので、とりあえず

家まで送っていくことにした。

 

が、

そのあと洞窟内で、ガーゴイルやら、言葉の壁やら、色々なものがあり、

なかなかお腹いっぱいになった。

 

というか、重量制限にまたしても悩まされた。

うむ、どうしたものか。

そのためにリフテンに家を買いたかったのだが、

どうやらまだ家を売ってくれそうもないんだよな。。

 

そんなことを考えつつ、ドラウグル・スカージ・ロードを始末し、

何とか外までたどり出た。

 

セラーナ。このお嬢様言葉を話す吸血鬼。

彼女がトランの言っていた「吸血鬼の探し物」なのか?

それともその背中に背負う星霜の書のことか・・・・

 

疑問点が数多く残るが、まずは永き眠りから覚めたばかりの

彼女を贈りとどけよう。

 

今はそうすべきだと感じていた。

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