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厳しい答え

盗賊ギルド ウィンターホールド

カーリアは雪帳の聖域から彼女が回収したガルスの日記に、メルセルの裏切りの証拠が書かれていると信じている。残念ながら、日記は何らかの暗号で書かれており、解読が必要だ。唯一の希望はカーリアとガルスの知人で、ウィンターホールド大学のウィザードを務めるエンシルである。

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エンシルはウィンターホールドの酒場「フローズンハース」の片隅にいた。

 

実は私は一応ウィンターホールド大学へは入学をしていて、

その大学の中庭で、何度か見かけていたのだが、なるほど、彼か。

 

数奇な縁でガルスの友人となった彼は、カーリアの生存も知っている口ぶりだった。

 

私はエンシルにカーリアより預かった「ガルスの日記」を見せた。

少し悩んだすえ、彼は「学が良すぎるのもまた問題だな」と笑って見せた。

 

どうやら、ガルスの日記はその全てをファルメル語で書かれているらしい。

 

元々はスノーエルフと呼ばれていたが第一紀に地下に押いやられ、

共存しようとしたドワーフに手痛い裏切りを受けた挙句、

地下暮らしで視力を奪われ、代わりに多種族への激しい憎悪を

手に入れたあのファルメル族だ。

 

もちろんそんな種族の言語など、大陸中でも一握りの変わり者しか

読み解くことはできない。

 

エンシルは、彼自身は読み解けないが、マルカルスの王宮魔術師、

カルセルモなら読み解けるはずだ。と教えてくれた。

 

私はメルセルへの復讐のため、

まだ一度も行ったことのないマルカルスへと向かうことにした。

 

マルカルスはドワーフが建設した都市という噂のごとく、

非常に強固な門構えの堅牢な都市であり、

そしてカルセルモは王宮魔術師の名にふさわしく、

そんなマルカルスの奥に構えた宮殿にいた。

 

エンシルが、カルセルモと話すときには気をつけろよ。

と言っていた意味は、カルセルモと話したときにすぐにわかった。

 

偏屈とは彼のことを言うのだ。

説得も、恐喝も、そして賄賂すら聞く耳持たぬ男。

 

しかしファルメル語で書かれたガルスの日記を読み解く為には、

どうしてもカルセルモの集めたファルメルの資料が必要だった。

 

まぁ、そうなるか。

 

まがりなりにも私は盗賊ギルドのホープなのだ。

(ブリニョルフがそう言っていたと噂を聞いたことがある)

私はファルメル資料を手にする為、カルセルモの管理する

博物館に侵入する事に決めた。

 

そうそう、博物館の鍵はすでにポッケに入っている。

 

博物館の中は古代兵器ドゥーマーの破片やら、トラップやら、

そんなガラクタでいっぱいだった。

 

衛兵が見張りをしていたが何の障害にもならなかった。

まぁ木偶の坊とも思える鈍感さで立ったり、

ウロウロする事を見張りと呼べるなら、ではあるが。

 

ちなみに、いくつかの弁を開いて、装置を作動させてしまった事、

そしてそこに“運悪く”衛兵が“必ず”いた事をここに謝っておくとしよう。

 

そんないたずらをしつつ、マルカルスの研究室に忍び込み、

そこにあったファルメルの石版を木炭を使って紙のロールに写した。

 

しかしそのとき、幾人かの声が聞こえた。

 

「・・・・がいるはずがない、生かして帰すな!!

なぜこんな所まで侵入を許したんだ!?」

「おじと話をつける。この部屋をくまなく探せ!」

 

うむ。どうやら博物館でちょっといたずらが過ぎたようだ。

 

相手は4人か。

衛兵風が3人と、魔法使い風が1人

 

うち一人は、相当な手練れだな。

だが、この場所で戦う限り負けはない。

 

私は盗賊らしく物陰に忍び一人、また一人と人数を減らし、

手練れの衛兵長も他と同じようにした。

 

ウィンターホールドに戻ると、酒場にいる、

いや、酒場の地下にいたエンシルと、カーリアに、

カルセルモから手に入れたファルメル言語を読み解く拓本を見せた。

 

エンシルは読み解く。

ガルスはメルセルに相当前から疑いを持っていた。

次に、ナイチンゲールと呼ばれる謎の集団の失敗。

そして、、黄昏の墓所

 

そこまで読み解いたとき、カーリアは恐れを声に出した。

「私たちは影に生かされている。本当だったんだわ」

 

どうやら、黄昏の墓所「ノクターナルの聖堂」は

ギルドの大きな秘密があるらしい。

 

私はよくは知らないが、どうやらノクターナルとかいうのは

神とかデイドラとか呼ばれるモノの類だろう。

 

盗賊ギルドはそのノクターナルと何らかの誓約を交わし、

その庇護のもと活動をしていた。

しかし、メルセルはその誓約を破り、そしておそらくは、それに気づいた、

ガルスを手にかけ、ガルスと深い関係にあったカーリアをも始末しようとしたが、

仕留め損なった為、カーリアを追放した、そんな所だった。

 

おそらくカーリアはガルスの日記を盗賊ギルドのメンバーの目に晒し、

メルセルの陰謀を白日のもとにするつもりだろう。

 

そしてメルセルは全てを捨てて、朝日を恐れる生活に突き落とされる。

25年前のカーリアがそうせざるを得なかったように。

 

それこそが彼女の復讐なのだ。

そして私の命を狙った奴が受けるべき当然の結果でもある。

 

カーリアはメルセルと決着をつける為、

盗賊ギルドの本拠地、ラクド・フラゴンへと向かった。

 

当然私も向かう。やつへの復讐を完遂するために。

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