読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

沈黙の会話

盗賊ギルド ウィンターホールド

カーリアが最後に目撃された地、雪帳の聖域の遺跡で、メルセル・フレイと会うことになった。メルセルと私は彼女を追い、ガルス殺しの償いをさせる。

f:id:pict-it:20170221220315j:plain

メルセルは雪帳の聖域の前にいた。彼のそれは、

それまでの、盗賊ギルドで帳簿を前にするそれとは明らかに違っていた。

 

カーリアは遺跡の中にいる。

すでにカーリアの馬も仕留めたから、逃げられる心配もない。

彼女は不意討ちの達人で、その辺りの盗賊が束になって稼ぐ額を一ヶ月で稼ぐほどの

実力者だ。

 

どうやら、メルセルは彼女を相当に警戒しているらしいが、

それにしても、殺気立っている。

 

「お前が先に先導しろ」有無を言わさず彼は命令したので、仕方なく私が先導して

遺跡に入ることにした。

 

「この匂いは、死の匂いがするな。気をつけろ。」

しかしさすがメルセル。盗賊ギルドの長といったところだ、

危険感知能力が人並み外れている。

 

雪帳の遺跡の中は、ドラウグルと罠が入り乱れた、かなり危険な場所だったが、

メルセルは適時適切なアドバイスと、その剣の実力を持って

心強い味方となってくれた。

 

しかも、途中ドラウグル・デスオーバーロードというやたら強いドラウグルが、

シャウトを使って追い詰めてきたが、そんな時でもメルセルが良い囮となり、

なんとか切り抜けれた。

 

この男、本当に強いな。

 

おそらく、というか、100%自分一人の実力ではこのドラウグル達を相手にすることは

できなかったであろう。

 

盗賊ギルド、少し甘く見ていたのかもしれん。

 

途中言葉の壁なるものがあったのでいつものように一応近づいては見たものの、

力を習得したと出るだけでよくわからなかった。

うむ。この世界にはまだまだ未知の何かがあるに違いない。

 

さらに先、おそらく遺跡の最深部に進むと、

そこには金の爪を使った仕掛け扉があった。

「こいつには知る人ぞ知るちょっとした仕掛けがある。」

そういうと、メルセルは造作もなく扉を開けた。

 

手際が良すぎるな。いくら盗賊ギルドの長だからといって、

こんな辺鄙な遺跡の開かずの仕掛けをそう容易く看破できるものか?

 

そんな疑問とともにその先に進もうとした瞬間、、、

 

!!!!!!!!!????

 

不意の衝撃?!!

 

どこから受けたかすらわからない。

体が傾いている?

だが、その体を支える手足の感覚などあるはずもなく、

なすすべなく私はその場に倒れた。

 

死んだ。

 

一瞬そうも思ったが、、うっすらと開いた目の中、

おぼろげな脳の片隅で、メルセルと、、おそらくは

カーリアが話す声が聞こえる。

 

メルセル「お前は飲み込みの早いやつだった」

カーリア「いいえ、もう少し早ければ、ガルスは死ななかった。」

 

・・・・・・・・・

意識が朦朧とする。

 

メルセル「ここでケリをつけよう。あの世でガルスによろしくな!」

カーリア「あなたとやりあうつもりはないは、でも、次に会った時があなたの最後よ」

そういうとカーリアは文字どうり透明薬で跡形もなく姿を消した。

 

・・・・・・・・・

メルセルが、ガルスを殺した?

 

カーリアの気配が去ったことを確認し、そしてメルセルがこちらに向かってくる。

「お前にはここで消えてもらう。

ブリニョルフにはよろしく言っておいてやるから安心しろ。

最初からそのつもりだったんだが、面白いのは、そのきっかけを作ったのもまた

お前だったってことだ。」

 

話の筋は見えないが、どうやらメルセルにハメられて

まさに今トドメを刺される所らしい。

 

なるほどな。ピエロとして動いていた者は結局こういう末路か。

だが、貴様には大きな誤算があるぞ、メルセル。

この私にはある種の、加護がある。いや、力といってもいい。

そのくらい強力で確かなもの。

それは「幾度の死を経験してなお、その手前の時間に戻れる力。」

ヘルゲンの砦でアルドゥインとまみえた時に目覚めた、世界を俯瞰して超越する力。

この力を使い、たとえ死んでも、ここに戻り、

必ず貴様を殺す。

 

 

メルセルの剣が私の胸を貫く。

 

熱い。しか、、、し、、、、

 

 

私は生きていた。

なんども本物の死をへて得た感覚。

メルセルの剣の感触に甘さがあったのだ。

 

しかしそれだけでは助からなかった。

 

そう、私を助けたのはカーリアだった。

 

彼女は、私を麻痺させた最初の一撃を見舞った矢で、

メルセルを生け捕りにするつもりだったようだが、

思わぬところで、その目標を私にすり替えたらしい。

 

そして、メルセルが私を串刺しにしたあと、

失血死寸前だった私を助けた。

 

どうやらカーリアはガルス殺しの汚名を着せられて、

メルセルを相当恨んでいるらしい。

「彼に必要なのは単純な死じゃない。因果の冷たい切っ先よ!

ギルドに追い回されて、同じ場所で二度と眠れない25年の私の苦悩を

やつに味わわせてやる。」

 

私は、命の恩人となったカーリアの為、というより、

はっきりとメルセルに復讐する為、カーリアと同じ目的の元動くことにした。

広告を非表示にする