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夜明けの目覚め

モーサル

モーサルのファリオンは吸血鬼の研究をしていると噂されている。彼なら病気を治療できるかもしれない。

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バナードメアの酒場で聞いたモーサルのファリオンの噂、

彼は吸血鬼とかアンデットの研究をしているらしい。

 

ここ最近吸血症に悩んでいた私は、渡りに船とばかりに、

その噂を聞くや否や馬車に飛び乗り、一路モーサルへと向かった。

 

ファリオンは謎の男だった。

オブリビオンを旅し、あらゆる種族と出会い、見てはならないものすら

見て来たこの男は、確かに吸血症の治し方を知っていた。

 

それは、黒魂石を使う儀式らしく、

まずは黒魂石を入手する事。

次に黒魂石に魂を満たす必要があるらしい。

 

黒魂石自体は、ファリオンが所持している最後の一個とやらを

手に入れたので、次は魂縛の魔法で、適当な魂を黒魂石に

満たす必要がある。

 

私は早速付近の手頃な魂を手に入れ、

ファリオンの元を再び訪ねた。

 

「いいだろう、明け方、沼地のサークルで会おう。」

ファリオンは手短にそう告げた。

 

沼地の召喚サークルは不気味な場所だった、

マッドクラブが忍び、沼地の群生きのこが生える場所。

鬱蒼としていて、霧の立ち込める夜。

 

だが、散々吸血鬼の晩餐や、死霊術師の宴を見て来た私にとっては、

この程度の不気味さは特に恐るに値しない。

 

マッドクラブときのこは錬金術の材料になると、辺りの

素材をかたっぱしから集めて夜明けを待った。

 

しかしいつも思うのだが、ホタルを採取した時に、

「ホタル」ではなく「ホタルの腹」となるのは、いかがなものか。。

 

そんなことを考えていたら、夜明けとなったのだろう、

いつの間にかファリオンが現れて難解な呪文を唱え出した。

 

おそらくオブリビオンの神々に語りかけているであろうその呪文を

理解する事は出来なかったが、一瞬のめまいと共に儀式は終了し、

あれほど我が身を悩ませていた太陽の光がなんともなくなっていた。

 

吸血病。

 

吸血鬼との戦いはまだ始まったばかりであり、

おそらく今後もかかるであろう避けて通れる道。

 

だが、その一つの解決策がここにある事は、

なんたる安心か。

 

ファリオン。

この借りはいつか

必ず返すぞ。

 

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