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ブラインドサイト

盗賊ギルド 保留中

広大なドワーフの遺跡であり、伝説の“ファルメルの目”があるとされるイルクンサンドに向かう。カーリアとブリニョルフが中で待っている。

 

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イルクンサンドは今まで見た中でも1、2の大きさを持つ遺跡だった。

その入り口にたどり着くまでにもかなりの腕前を要し、

山賊達がたむろしているところをすり抜けつつ、足場を確保して進まねば

ならなかった。

 

しかし驚いたのは、中に入ってからだ。

 

広い。

 

いや広いだけなら良い、隠密性に長けたナイチンゲール装備の本領発揮と

いったところだ。だが、おそらく、広いだけではなく、深い。

 

攻略にどれだけの時間を要するのか、入り口からでは全くその全容を

計り知ることのできない、懐の深さがそこにあった。

 

用心して進むと、そこはドワーフの遺跡の名に違わぬ場所で、

ドワーフ・スフィアなる見たこともない敵が、不意に襲ってくる危険な

場所であり、至る所に罠が張り巡らせてあった。

 

ドワーフの金属片?だがそんなところだからこそ、見知らぬアイテムも

多くあり、それは私の好奇心を大いに刺激したものの、

やたら重いこのアイテム達をどうしようか迷いつつ進むと、

そこにカーリアとブリニョルフがしびれを切らして待っていた。

 

「メルセルがここにきたことは間違いない。そんなに時間が立っていないと

いいのだけれど。」カーリアが言う。

 

どうやらあの罠臭しかしない地図は、ビンゴの地図だったようだ。

メルセルを買いかぶりすぎたか?

 

しかし少し進むと、ひらけた展望台のようなところに

(それでも建物内だが)に出た。

 

カーリアが叫ぶ「メルセルだわ!」

「あの野郎」ブリニョルフも駆け寄る。

 

だが、メルセルがいたのは展望台からはるか下の台地の脇であり、

すぐに向かうどころか、声すら届かないような場所、、のはずだが、

どうやらさすがメルセル。

気配かカンか。我々3人を挑発しているかのように振る舞い、

そして消えた。

 

「雪帳の遺跡でのキレの良さは健在だな。」

私はあの時の記憶を、彼の動きを思い出していた。

おそらくこれから対峙するであろう彼の動きを。

 

影に消えたメルセルを追うため、さらに遺跡を進むと、

そこは重装備に身を固めたファルメル達の居住区だった。

 

私はいつものように慎重に、しかし確かな歩みを持って、、

っておい!

 

ここまで好戦的とは思わなかった二人は、

発見されるや否やファルメルをあっというまにボッコボコにしていった。

 

しかし、ここのファルメルは強いな。

しかもなかなかいい物を持ってる。。

もっと持ち物を軽くしておくのだった。

 

そんなことを考えていると、

ブリニョルフ「ショールの羽にかけて。あの獣を見てみろ」

カーリア「ドワーフ100人隊長ね、しぶとくて厄介な相手よ」

 

個人的には、今までのファルメルブロイラーも十分厄介だったが、

どうやら中ボス的なやつがいるらしい。

・・・・最も、私自身は場所が悪かったのか、まだドワーフ100人隊長と

思わしき影は発見できてなかったわけだが。

 

しかしそのあとの戦いはなかなかに敵味方入り乱れた乱戦につぐ乱戦だった、

ドワーフセンチュリオンと呼ばれる人型大型兵器をファルメルが集団で

ボッコボコにしたかと思いきや、脇にあった卵からシャラウスハンターの幼体が

飛び出すは、そもそもファルメルブロイラーが5体で寄ってたかってくるはで、

 

まぁ、端的に危なかった。

 

ただ、恐らくはナイチンゲールのブーツのおかげだろう。

視界を捨てて聴覚に頼るファルメルは、ナイチンゲール装備で

隠密状態となれば、こちらをほとんど補足できなかったので、

影にしのびつつ、遠くから弓矢で一匹づつ確実に仕留めていった。

 

ちなみに、そのフロアの敵は全て倒したが、噂のドワーフの100人隊長らしき

相手がいなかった、、移動したのか??

 

それにしても、この遺跡にはファルメルばかりがいるな。

しかも強い。

いちいち相手をしてられない。

 

私は必要なファルメルのみ倒して進むことにした。

しかし、、、途中拾ったアイテムや装備の選別にはかなり苦労した。

実際、、、敵と戦っているより、重量制限と戦っているかのごとくだった。

 

「やつはすぐそこよ」カーリアが言った。

ふと気がつくと、目の前にはものものしい扉が道を塞いでいた。

「いよいよだな、ガルスとギルドのために!」

ブリニョルフも気合を入れる。

 

私は、あの無防備な状態で、死を悟らせた屈辱の最初の一撃を

決めた時のメルセルの姿を思い出していた。

 

「次は貴様の番だ メルセル」

低く冷たく呟くと、イルクンサンドの聖域へと続く扉をゆっくりと開いた。

 

メルセルがいた。

 

次の瞬間足場が崩れ、カーリアとブリニョルフと一時的に離れてしまった。

 

すると計っていたようにそこにメルセルが近寄ってきた。

 

メルセル。

 

久しぶりのあの不敵な笑み、そして自信満々の長ったらしい講釈。

ああ、そうだ。

こいつは、、メルセルだ。

 

「私は、貴様を、殺る」

 

メルセル「復讐のためか!俺たちと行動を共にしたくせに、何も学ばなかったと

いうわけか!早く目を覚ませ、お前は俺の同類なんだよ!

嘘つきで、詐欺師で、どうしようもないコソ泥だ!」

 

「メルセル。その通りだ。だからお前を殺す、同類ならわかるだろ?

私を突き動かすものがなんなのか。貴様は私の名誉を傷つけた。」

 

メルセル「お前は自分のくだらない主義につまずきやがった、不壊のピックが

無限の名声をもたらすものなのに!」

 

「つまづくのはお前だ、メルセル。」

 

メルセル「ならばもう話すことはない、この剣に再びナイチンゲールの血を

吸わせてやる!」

 

メルセルとの死闘はなかなかのものだった、

透明化の魔法を繰り返し使い、可能な限り透明となって襲いかかるメルセル。

その剣技は凄まじく、まともにやり合えばひとたまりもないだろう。

 

さらにブリニョルフはメルセルの幻惑魔法で正気を失い、

カーリアに襲いかかっていた。

 

絶体絶命、孤軍奮闘そのような言葉が脳裏に浮かんだ。

 

だがしかし、、やつがいかに優れた透明の術を使おうと、

剣技で私を圧倒しようと、私には絶対に負けないものがある。

 

私は“それ”を使ってきた。

今まで幾度となく“それ”に助けられ

そして“それ”を過信したせいで、命を危険にさらすことすらあった。

 

メルセルになくて私にある“それ”は、“それ”こそが。

 

私は、静かに、そしてゆっくり、メルセルに向かって、

最後の矢を放った。

 

「さよなら メルセル」

 

矢は音も立てず、静かに一直線に、彼の心臓を 貫  い    た      。

 

しかし時を同じく、ファルメルの右目と左目を失った宝物庫はその存在意義を

無くし、そして、仕掛けられていたであろう古代のトラップにより、

全てを水に封じ込めるがごとく、大量の水が宝物庫内に流れ込んできた。

 

「あの扉はもうダメ、別の脱出路を見つけないと!」

カーリアが叫ぶ!

 

私は、迫り来る水位と戦いながら水の中を必死に泳ぎ、

そして、宝物庫の天井付近に開いた少しの隙間から

なんとか脱出に成功した。

 

「信じられない、これで終わりなのね!私の25年の放浪も

やっと。」カーリアが歓喜の声を上げる。

 

しかしメルセルを倒したそのすぐ後だというのに、

どうやらカーリアは私に次はすぐに「不壊のピック」をノクターナルの

聖域に返してこいというのだ。

 

しかもそこは、黄昏の墓所の裏門とも言える試練の道を通って行かねば

ならず、そこにはノクターナルを狂信的に崇拝する危ない集団が

たむろしてる。と。

 

「わかった。任せろ!」

 

そういうと、私は盗賊ギルドで大事な用があるらしいブリニョルフ、

ノクターナルの聖地には足を踏み入れたくないカーリアと

一時的に別れた。

 

少し離れ、彼らの姿がないことを確認する。

「さて、と」

「不壊のピックの開けごこちとやらを、試して回るか!」

 

そう、私は盗賊なのだ。

ノクターナルの聖地に不壊のピックを手放す以上の

お宝、利益、メリットがない限り、

危険な道を通って返しにいく道理は一つもない。

 

今はね。

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三人衆復活

リフテン 盗賊ギルド

メルセル・フレイを追う前に、カーリアはブリニョルフと私に話したいことがあるようだ。

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ラグド・フラゴン貯水池の中央。

元盗賊ギルドNo2で先代ギルドマスター、ガルスの相棒カーリア、

メルセルが姿を消した今、臨時にギルドを仕切る男ブリニョルフ、

そして私が話をしている。(確かに今回の騒乱の中心だが。。まぁいいか。)

 

ブリニョルフは、一連の騒動のけじめをつけさせるため、メルセルを地の果てまでも追い詰めて殺すと決断したようだ。

 

だが、カーリアが慎重を促す。

例の「ナイチンゲール」「黄昏の墓地」「ノクターナルの使徒」そんなキーワードが

また出てきた。

 

メルセルはノクターナルの使徒だから、こちらも万全の準備を整えないと、

リフテンの南東門から出た先にある、「大立石」で会いましょう。

カーリアはそう提案した。

 

メルセル強さ、危険度。

確かに雪帳の遺跡で共に戦った私にはカーリアの警告がよくわかる。

私は、手早く支度を整えると、カーリアの指定した大立石へと向かった。

 

大立石はナイチンゲールの根城という名前だった。

ブリニョルフ、カーリア共にすでに付いており、

そして音もなく、目の前の大岩が開き、地の底へと続く洞窟が

ぽっかりその口を開き我々を挑発した。

 

私は、その大きな洞窟に入る前に、今までの疑問を全て彼女にぶつけてみた、

例のごとくまたごまかされるか、答えないと思っていたが、

どうやら今日は違うらしい。

 

噛み砕くとこうだ、

盗賊ギルドは盗賊、盗みを司るデイドラ「ノクターナル」と契約を交わしている。

その恩恵として、ギルドに所属していると、腕に見合わないハイレベルの

錠前を簡単に開けれる事があったり、不可能に近い盗みもあっけなく成功したりする強運が時々味方になる。

(普段も多分周りから見れば運のいい奴。程度にはなっていると思う)

だが、その見返りに、盗賊ギルドの中から「ナイチンゲール」と呼ばれる、

盗賊の腕だけでなく、心技体ともに選りすぐりの人間を3名選ぶ。

そして、極秘裏に黄昏の墓所と呼ばれるノクターナルの聖域を守る事が条件らしい。

 

先代のナイチンゲールは、ガルス、メルセル、そしてカーリアだった。

 

だがメルセルはノクターナルとの契約を破り、盗賊ギルドの財産を根こそぎうばい、

それに気づいたガルスを早々に殺し、邪魔なカーリアをスカイリム中で

お尋ね者にした。

 

これから進む洞窟の奥には、そんな先代ナイチンゲールのメルセルに打ち勝つ

秘密の力があるらしい。

 

・・・・・ブリニョルフ、お前話についてきてるか?

 

つい先日入ったばかりの私と違い、

盗賊ギルドで経験も、経歴も相当あるブリニョルフが、つい最近まで、

私がいうまで、ナイチンゲールがただの噂だと思っていたらしいので、

なんとなく心配になった。

 

ま、まぁ 切り替えてくれるさ。

 

私はブリニョルフのメンタルが気になったが、

ついてきてくれることを信じ振り返らず洞窟に入った。

 

 

洞窟の中は、静かなものだった。

 

警戒しつつあるく私の横をカーリアはスタスタと通り抜けると、

ナイチンゲールの鎧を着て、試練に打ち勝てば、力を授かることができるわ。

と言った。

 

そう、ナイチンゲールの鎧は、およそ盗賊に必要な力を大きく伸ばすほど

なかなかに高性能な代物だったのだ。

 

しかし全身黒づくめで、悪人真っ只中という感じか。

 

カーリアは続ける。

メルセルを倒すためには、ノクターナルとの誓約を取り決め、その

加護の元挑むしかない。

 

「ちょっと待ってくれよ、お嬢、俺はナイチンゲールになるのか?」

ブリニョルフは動揺を隠せない。

 

ブリニョルフ。

外でナイチンゲールは3名と言っていただろ。

この試練の洞窟に3名で来てる時点で察しろ。

 

・・・・・と思ったが、さすがブリニョルフ。

カーリアが二言目を発する前にはすでにナイチンゲールになることを

覚悟していたようだった。

 

しかし、わざわざ高性能な鎧をもらってまで挑む試練。

 

あれだな。よくある強敵や手強いダンジョンがある流れだな。

私は内に広がる好奇心を抑えることなく、

カーリアが指定した台座に飛び乗った。

 

世界が暗転する。

 

闇に渦巻く蒼紫の光、その渦。

彼女がノクターナルだ。

 

カーリアはノクターナルに、まさにその身を魂の一滴まで捧げた巫女の

ように恭しく話しかけ、ノクターナルもまた、カーリアに敬意と、そして

怒頼を持って命令した。

「お前達三人をナイチンゲールとする」

 

そう。私達三人は、ナイチンゲールとなった。

 

、、、強敵が出るかと思ったが、、、うーむ。

まだまだスカイリムの世界を読みきれてないな。

 

そんな感情と戦っていると、カーリアが、

ナイチンゲールとなったからには、メルセルの罪を話しておくわ」

と語りかけた。

 

「メルセルにまだそんな大罪が?」

 

彼女がいうには、黄昏の墓所には宝がある。

その名を「不壊のピック」という。

 

不壊の、、、ピック。だと?

つまり、今鍵を開けるときにひたすら壊れているあの、ピックが

壊れない。ということか!

 

ふむ、ぜひ欲しいな。

 

などと邪推をしていたら、カーリアは、「不壊のピック」は錠前を開くだけでなく、

あらゆる鍵、人間の精神をも開く力を持っている。

それがメルセルの手に、つまり野ばなしになっている。

絶対に何としても取り戻さないといけない。

誰かが持っていてはいけない、代物なのよ。

そう息巻いていた。

(人間の精神をも開く鍵、か。キングダムハーツだな)

 

そんなことを考えていたら、ブリニョルフが、

「時期ギルドマスターはお前が適任だ、俺はプレーヤーとしては最高だが、

マネージャーにはまるで興味がない」

と言い始めた。

 

なに?

 

確かに、今までの依頼を完璧にこなした私だが、まさか、ブリニョルフを

差し置いて盗賊ギルドのマスターに、なる、、だと?

 

しかし、いや。。。

 

いくつもの考えが錯綜したが、、表向きは平静を保ちつつ、

私は「考えさせてくれ」というのが精一杯だった。

 

どうやら展開は、私の想像を超えたスピードらしい。

ギルドマスター、か。

 

しかしそれもこれも全てメルセルを倒した後の話だ。

 

まずは、新生ナイチンゲールでデカくて薄汚い(そして私の命を狙った)コソ泥

メルセルをブチ殺しにインクンサンドへ行くか!

 

ちなみに、

インクンサンドは前回入手した、罠臭爆発のメルセルの家の地下にあった

計画書から割り出した、メルセル潜伏ポイントだ。

 

あの計画書、、メルセル、お前、甘すぎ。

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追跡

リフテン 盗賊ギルド

カーリアに会うため、ラグド・フラゴンへ戻っている。ガルスの日記から得た情報を証拠として使い、ブリニョルフにカーリアの無実とメルセル・フレイの裏切りを納得させられるよう願っている。

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リフテンは、あいも変わらず深い霧に包まれていた。

 

広場では早朝にもかかわらず、早開きの商人がすでに呼び込みのために

大きな声で、存在をアピールしていた。

 

私は、通い慣れたラット・ウェイから続くラグド・フラゴンの扉を、、、

 

一瞬だが、そこが、見慣れたその景色にいる見慣れた人達が血の海となっている。

そんな気がした。

 

「さすがに早計か」

私はフッと邪念を振り払うと、ラグド・フラゴンの扉をゆっくりと開いた。

 

中は、静かなものだった。

いつもと変わらない景色。

 

だが、そこにカーリアの姿があった。

 

彼女は静かにこちらに近寄ると、私の準備を確認し、そして貯水池に向かって

歩き始めた。

 

周りはすでにカーリアの存在に気がついていた。

普段はおしゃべりなギルドの面々が、誰一人口を開かないのが

その証拠だった。

 

嫌な感じだ。

 

私は静かに息を吸い込み、

いつでも、“対応”できるように気をはった。

 

貯水池には、ブリニョルフと数名が我々を待ち構えていた。

「その殺人犯と一緒にいるには何かわけがあるんだろうな!?」

ブリニョルフは私に向かって怒鳴った。

 

私が口を開く前に

「ガルスの日記持ってきたの」

そう告げるとカーリアはブリニョルフに日記を手渡した

 

「そ、、、そんなバカな!」

ブリニョルフは日記を見て、内容をめくるうちに驚きを隠せなくなっていった。

「本当なのよブリニョルフ。メルセルは貴方の鼻先で、ギルドの財産を

何年もくすねていたのよ。」

 

「この本に書かれている事が本当かどうか、確かめる手段は一つしかない」

そう言うと、ブリニョルフはギルドの大金庫へと向かった。

 

ギルドの大金庫。

金で買える最高の技術を使い、厳重に厳重に管理されているその金庫を

開ける手段なんてあるのか?

 

「彼は、こじ開ける必要なんてなかったんだわ」

カーリアがボソッとつぶやいた。

 

どう言う事だ?私は疑問に思ったが、

それを訪ねる前に、ブリニョルフは金庫を開けた。

 

「八大神にかけて、ない!なくなってる!!! 金貨も宝石も全部やられている!!」

 

確かに、そこは、空っぽになっていた。

事前に大金庫と言われなければ、ただの資材置き場かと思うくらい、

全く、何も、金目のものはなくなっていたのだ。

 

ブリニョルフは部下に素早く指示を出すと、

私を呼んだ。

 

「お前がカーリアから聞いた事全てを話せ。」

私が一通りカーリアとの経緯を話し終えると、次は

「メルセルの家に行き奴の足取りをつかめるものを探し出せ」

ときた。

 

さっきまで、ギルドが壊滅している予想すらしていた私にすれば、

おいおい、間延びした展開だな。とも思ったが、あのメルセルが

このままいけしゃあしゃあとどこかへ消え去るのを、見ていれるほど、

私はできた人間じゃあない。

と言うか、殺されかけたら、殺し返す程の器の小さい人間なのだ。

 

そんなわけで、私はブリニョルフに教えてもらった

メルセルのリフテンの家とされる、リフトウィールド邸へと向かった。

 

リフトウィールド邸はリフテン裏口の中ほどにある、小さな2階建ての家だった。

 

ヴァルドという、鈍そうな大男からメルセル家の鍵をスリとったが、

面倒になるのも嫌なので、ついでに奴の命も奪っておいた。

 

メルセルの家の中には、おそらく雇われたであろう山賊が数人いたが、

どうにもぼーっとした眠そうな輩ばかりだったので、

ゆっくり眠らせてやった。

 

そして、一階のリビングにある隠し扉から地下へと進んだ。

 

地下は、ラット・ウェイの一角かと思われるほど入り組んでおり、

かつメルセルによる罠が張り巡らせてあった。

 

しかし、もし仮にメルセルが自分をここまで追いかけてくる輩がいたとして、

この程度のトラップでやれるか?と、一瞬でも考えれば、仕掛けるのをやめたか、

もっとグレードアップしたに違いない。

その程度のトラップだった。

 

地下道のトラップ、その最深部にメルセルは計画書を残していた。

 

うーむ。メルセル、抜けすぎだろう。

自宅に警備員を雇い、、トラップだらけの地下通路を作り、その最深部に計画書を

残していく。

 

これは罠にちがいない。

正気そう思ったが、ブリニョルフの意見は違ったようだ。

 

彼はメルセルがなんとかの眼と呼ばれるアイテムを手に入れるため、

生涯をかけた計画を練っていると信じきっていた。

そして、カーリアと一緒に追いかけようと持ちかけてきた。

 

あまり気が乗らないが、まぁよかろう。

メルセルさえ追い詰めれればなんとでもなる。

 

実際一人では探しようがないしな。。

 

私はブリニョルフとカーリアの三人で話し合いをするべく、

ラクド・フラゴンへと向かった。

 

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厳しい答え

盗賊ギルド ウィンターホールド

カーリアは雪帳の聖域から彼女が回収したガルスの日記に、メルセルの裏切りの証拠が書かれていると信じている。残念ながら、日記は何らかの暗号で書かれており、解読が必要だ。唯一の希望はカーリアとガルスの知人で、ウィンターホールド大学のウィザードを務めるエンシルである。

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エンシルはウィンターホールドの酒場「フローズンハース」の片隅にいた。

 

実は私は一応ウィンターホールド大学へは入学をしていて、

その大学の中庭で、何度か見かけていたのだが、なるほど、彼か。

 

数奇な縁でガルスの友人となった彼は、カーリアの生存も知っている口ぶりだった。

 

私はエンシルにカーリアより預かった「ガルスの日記」を見せた。

少し悩んだすえ、彼は「学が良すぎるのもまた問題だな」と笑って見せた。

 

どうやら、ガルスの日記はその全てをファルメル語で書かれているらしい。

 

元々はスノーエルフと呼ばれていたが第一紀に地下に押いやられ、

共存しようとしたドワーフに手痛い裏切りを受けた挙句、

地下暮らしで視力を奪われ、代わりに多種族への激しい憎悪を

手に入れたあのファルメル族だ。

 

もちろんそんな種族の言語など、大陸中でも一握りの変わり者しか

読み解くことはできない。

 

エンシルは、彼自身は読み解けないが、マルカルスの王宮魔術師、

カルセルモなら読み解けるはずだ。と教えてくれた。

 

私はメルセルへの復讐のため、

まだ一度も行ったことのないマルカルスへと向かうことにした。

 

マルカルスはドワーフが建設した都市という噂のごとく、

非常に強固な門構えの堅牢な都市であり、

そしてカルセルモは王宮魔術師の名にふさわしく、

そんなマルカルスの奥に構えた宮殿にいた。

 

エンシルが、カルセルモと話すときには気をつけろよ。

と言っていた意味は、カルセルモと話したときにすぐにわかった。

 

偏屈とは彼のことを言うのだ。

説得も、恐喝も、そして賄賂すら聞く耳持たぬ男。

 

しかしファルメル語で書かれたガルスの日記を読み解く為には、

どうしてもカルセルモの集めたファルメルの資料が必要だった。

 

まぁ、そうなるか。

 

まがりなりにも私は盗賊ギルドのホープなのだ。

(ブリニョルフがそう言っていたと噂を聞いたことがある)

私はファルメル資料を手にする為、カルセルモの管理する

博物館に侵入する事に決めた。

 

そうそう、博物館の鍵はすでにポッケに入っている。

 

博物館の中は古代兵器ドゥーマーの破片やら、トラップやら、

そんなガラクタでいっぱいだった。

 

衛兵が見張りをしていたが何の障害にもならなかった。

まぁ木偶の坊とも思える鈍感さで立ったり、

ウロウロする事を見張りと呼べるなら、ではあるが。

 

ちなみに、いくつかの弁を開いて、装置を作動させてしまった事、

そしてそこに“運悪く”衛兵が“必ず”いた事をここに謝っておくとしよう。

 

そんないたずらをしつつ、マルカルスの研究室に忍び込み、

そこにあったファルメルの石版を木炭を使って紙のロールに写した。

 

しかしそのとき、幾人かの声が聞こえた。

 

「・・・・がいるはずがない、生かして帰すな!!

なぜこんな所まで侵入を許したんだ!?」

「おじと話をつける。この部屋をくまなく探せ!」

 

うむ。どうやら博物館でちょっといたずらが過ぎたようだ。

 

相手は4人か。

衛兵風が3人と、魔法使い風が1人

 

うち一人は、相当な手練れだな。

だが、この場所で戦う限り負けはない。

 

私は盗賊らしく物陰に忍び一人、また一人と人数を減らし、

手練れの衛兵長も他と同じようにした。

 

ウィンターホールドに戻ると、酒場にいる、

いや、酒場の地下にいたエンシルと、カーリアに、

カルセルモから手に入れたファルメル言語を読み解く拓本を見せた。

 

エンシルは読み解く。

ガルスはメルセルに相当前から疑いを持っていた。

次に、ナイチンゲールと呼ばれる謎の集団の失敗。

そして、、黄昏の墓所

 

そこまで読み解いたとき、カーリアは恐れを声に出した。

「私たちは影に生かされている。本当だったんだわ」

 

どうやら、黄昏の墓所「ノクターナルの聖堂」は

ギルドの大きな秘密があるらしい。

 

私はよくは知らないが、どうやらノクターナルとかいうのは

神とかデイドラとか呼ばれるモノの類だろう。

 

盗賊ギルドはそのノクターナルと何らかの誓約を交わし、

その庇護のもと活動をしていた。

しかし、メルセルはその誓約を破り、そしておそらくは、それに気づいた、

ガルスを手にかけ、ガルスと深い関係にあったカーリアをも始末しようとしたが、

仕留め損なった為、カーリアを追放した、そんな所だった。

 

おそらくカーリアはガルスの日記を盗賊ギルドのメンバーの目に晒し、

メルセルの陰謀を白日のもとにするつもりだろう。

 

そしてメルセルは全てを捨てて、朝日を恐れる生活に突き落とされる。

25年前のカーリアがそうせざるを得なかったように。

 

それこそが彼女の復讐なのだ。

そして私の命を狙った奴が受けるべき当然の結果でもある。

 

カーリアはメルセルと決着をつける為、

盗賊ギルドの本拠地、ラクド・フラゴンへと向かった。

 

当然私も向かう。やつへの復讐を完遂するために。

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沈黙の会話

盗賊ギルド ウィンターホールド

カーリアが最後に目撃された地、雪帳の聖域の遺跡で、メルセル・フレイと会うことになった。メルセルと私は彼女を追い、ガルス殺しの償いをさせる。

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メルセルは雪帳の聖域の前にいた。彼のそれは、

それまでの、盗賊ギルドで帳簿を前にするそれとは明らかに違っていた。

 

カーリアは遺跡の中にいる。

すでにカーリアの馬も仕留めたから、逃げられる心配もない。

彼女は不意討ちの達人で、その辺りの盗賊が束になって稼ぐ額を一ヶ月で稼ぐほどの

実力者だ。

 

どうやら、メルセルは彼女を相当に警戒しているらしいが、

それにしても、殺気立っている。

 

「お前が先に先導しろ」有無を言わさず彼は命令したので、仕方なく私が先導して

遺跡に入ることにした。

 

「この匂いは、死の匂いがするな。気をつけろ。」

しかしさすがメルセル。盗賊ギルドの長といったところだ、

危険感知能力が人並み外れている。

 

雪帳の遺跡の中は、ドラウグルと罠が入り乱れた、かなり危険な場所だったが、

メルセルは適時適切なアドバイスと、その剣の実力を持って

心強い味方となってくれた。

 

しかも、途中ドラウグル・デスオーバーロードというやたら強いドラウグルが、

シャウトを使って追い詰めてきたが、そんな時でもメルセルが良い囮となり、

なんとか切り抜けれた。

 

この男、本当に強いな。

 

おそらく、というか、100%自分一人の実力ではこのドラウグル達を相手にすることは

できなかったであろう。

 

盗賊ギルド、少し甘く見ていたのかもしれん。

 

途中言葉の壁なるものがあったのでいつものように一応近づいては見たものの、

力を習得したと出るだけでよくわからなかった。

うむ。この世界にはまだまだ未知の何かがあるに違いない。

 

さらに先、おそらく遺跡の最深部に進むと、

そこには金の爪を使った仕掛け扉があった。

「こいつには知る人ぞ知るちょっとした仕掛けがある。」

そういうと、メルセルは造作もなく扉を開けた。

 

手際が良すぎるな。いくら盗賊ギルドの長だからといって、

こんな辺鄙な遺跡の開かずの仕掛けをそう容易く看破できるものか?

 

そんな疑問とともにその先に進もうとした瞬間、、、

 

!!!!!!!!!????

 

不意の衝撃?!!

 

どこから受けたかすらわからない。

体が傾いている?

だが、その体を支える手足の感覚などあるはずもなく、

なすすべなく私はその場に倒れた。

 

死んだ。

 

一瞬そうも思ったが、、うっすらと開いた目の中、

おぼろげな脳の片隅で、メルセルと、、おそらくは

カーリアが話す声が聞こえる。

 

メルセル「お前は飲み込みの早いやつだった」

カーリア「いいえ、もう少し早ければ、ガルスは死ななかった。」

 

・・・・・・・・・

意識が朦朧とする。

 

メルセル「ここでケリをつけよう。あの世でガルスによろしくな!」

カーリア「あなたとやりあうつもりはないは、でも、次に会った時があなたの最後よ」

そういうとカーリアは文字どうり透明薬で跡形もなく姿を消した。

 

・・・・・・・・・

メルセルが、ガルスを殺した?

 

カーリアの気配が去ったことを確認し、そしてメルセルがこちらに向かってくる。

「お前にはここで消えてもらう。

ブリニョルフにはよろしく言っておいてやるから安心しろ。

最初からそのつもりだったんだが、面白いのは、そのきっかけを作ったのもまた

お前だったってことだ。」

 

話の筋は見えないが、どうやらメルセルにハメられて

まさに今トドメを刺される所らしい。

 

なるほどな。ピエロとして動いていた者は結局こういう末路か。

だが、貴様には大きな誤算があるぞ、メルセル。

この私にはある種の、加護がある。いや、力といってもいい。

そのくらい強力で確かなもの。

それは「幾度の死を経験してなお、その手前の時間に戻れる力。」

ヘルゲンの砦でアルドゥインとまみえた時に目覚めた、世界を俯瞰して超越する力。

この力を使い、たとえ死んでも、ここに戻り、

必ず貴様を殺す。

 

 

メルセルの剣が私の胸を貫く。

 

熱い。しか、、、し、、、、

 

 

私は生きていた。

なんども本物の死をへて得た感覚。

メルセルの剣の感触に甘さがあったのだ。

 

しかしそれだけでは助からなかった。

 

そう、私を助けたのはカーリアだった。

 

彼女は、私を麻痺させた最初の一撃を見舞った矢で、

メルセルを生け捕りにするつもりだったようだが、

思わぬところで、その目標を私にすり替えたらしい。

 

そして、メルセルが私を串刺しにしたあと、

失血死寸前だった私を助けた。

 

どうやらカーリアはガルス殺しの汚名を着せられて、

メルセルを相当恨んでいるらしい。

「彼に必要なのは単純な死じゃない。因果の冷たい切っ先よ!

ギルドに追い回されて、同じ場所で二度と眠れない25年の私の苦悩を

やつに味わわせてやる。」

 

私は、命の恩人となったカーリアの為、というより、

はっきりとメルセルに復讐する為、カーリアと同じ目的の元動くことにした。

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ならず者の愚行

リフテン 盗賊ギルド

ソリチュードの東帝都社にスパイとして潜り込んでいる ガラム・エイという男が、捜査線上に上がった。メルセルは彼と接触して情報を仕入れてきてほしいと直々に頼んできた。

 

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メルセルはなかなかに切れる男のようだ。

まぁ当然か、なにせ盗賊ギルドの頭を張っている男だからな。

 

彼はサビョルンと、アリンゴスから回収した極秘文書の中に、

手がかり「ガジュル・レイ」の名前を見つけたらしい。

 

どうやらこの「ガジュル・レイ」は昔使っていた暗号名で、

その本当の名を「ガラム・エイ」

今は、ソリチュードにある東帝都社に忍び込ませたスパイをしていいるらしい。

 

ガラム・エイはアリンゴスと何らかの接触を試みて

農園の売買計画の仲介役をしたはずで、おそらくその買い手つまり、

サビョルンの豊富な資金の出所の組織を知っているというのだ。

 

ブリニョルフ曰く

「両手を使っても自分の尻尾がどこにあるかわからない男」であり、

そして「彼の出会ったトカゲの中で最も強欲な男」それがガラム・レイだそうだ。

 

私は早速ソリチュードに飛び、ガラム・エイと接触を試みた。

 

彼は、予想に外れずソリチュードの酒場ヴァンキング・スキーヴァー昼間から

一杯やっていた。

 

彼もまた、静かな男だった。

いや、マラスと違い、その薄皮一枚下には表層上の静かさとはまた違った、

ムズムズした感情が渦巻いているようだった。

 

「取引の仲介をしたかもしれないし、してないかもしれない。」

平然とそんな冗談めかした言い訳をする彼は、喋るたびにボロを出す、

なりたてのピエロのようなイメージだった。

 

ガラム・エイは見知らぬ女から、金の入った袋を渡され、

それでゴールデングロウ農園を買えと頼まれたそうだ。

 

それ以外はなにも知らない。と。

唯一感じたのは、その女がメルセル・フレイ(盗賊ギルドの長)に対する

並々ならぬ憎悪だけ。というのだ。

 

ブリニョルフからの話を聞くまでもなく、この手の

「自分は上手くやれる」と勘違いしている小物は言葉の端々に浮かぶ

特有の自惚れから、すぐに嘘がバレる。

 

私は早々に場を立ち去ったガラム・エイの後を追い、

東帝都社の倉庫まで尾行した。

 

東帝都社の倉庫は、スカイリムにあって最も大きな港というだけあり、

様々なものがあつまる場所だった。

 

当然、今の私はこの場所に招かれざる客。すなわち不法侵入の形なので、

随所に配置された警備兵に見つかるわけにはいかない。

 

どうせ隠密しているのだからと、少しだけアイテムを拝借しようとも思ったが、

ガラム・エイがスタスタと警備兵の間を歩いていくのを追うだけで精一杯であった。

 

しかし、東帝都社の倉庫の奥ふかく、ガラム・エイの向かった先には、

ブラインウォーター洞窟があり、どうやらそこにいるのは“山賊達”であった。

 

なぜ東帝都社の倉庫の奥に山賊のアジトが?

そう思ったが、ここが山賊のアジトなら、倉庫のように隠れて進む必要はないな。

 

私は慎重に壁にかかった松明を一つづつ丁寧に消しながら、

同時に無頼者達を一人づつ消して進んだ。

 

 ガラム・エイは最深部にいた。

彼は「カーリア」という女性に頼まれた。とかなり焦った様子で

そう白状した。

そして、「メルセルはなにも言わなかったのか?」とも。

 

どうやらカーリアは盗賊ギルドと深い関わりがあるようだ。

カーリアは“終わりが始まった場所”なんていう、

そのあたりの子供でも恥ずかしくて今時口にしないような

中二的な場所に向かったらしい。

 

私はガラム・エイをブラインウォーター洞窟の深部に残し、

メルセルに話をすべく、リフテンの盗賊ギルドへ向かった。

 

メルセルは本当に驚いていた。

ガラム・エイの話を信じていたわけではなかったが、

カーリアは盗賊ギルドのメルセルの先代、つまり前任のギルド長を殺し、

盗賊ギルドを半壊させた張本人であり、

そしてメルセルとはその盗みの手口まで知り尽くした仲だというのだ。

 

さらにメルセルは“終わりが始まった場所”についても見当をつけていた。

そこは雪帳(ゆきとばり)の聖域という場所らしい。

 

しかも、、、メルセルがその雪帳の聖域で一緒にカーリアを始末しようと

持ちかけてきたのだ。

 

うーむ。盗賊、ギルド?

なにやら血の匂いしかしなくなってきたなこれは。

 

メルセルが凍えて氷像になる前になるとは思うが、

まぁ、気が向いたら向かおう。

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湿ったスピリッツ

盗賊ギルド リフテン

リフテンで最も影響力があり、最大の富豪である、メイビン・ブラック・ブライアと話すよう送られた。ブリニョルフによれば、彼女にはこちらにとって最重要の仕事があり、指示には厳密に従う必要がある。

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リフテンの裏の顔、メイビン・ブラック・ブライア。

あのブリニョルフが「このリフテンで彼女の意思を通さず決まることは何もない。」

とまで言った人物。

 

彼女は、ビーアンドバルブの酒場の2階にいた。

一目見るなり値踏みし、それをズケズケと相手にかましてくるとは、

さすがはリフテンの権力者と言ったところか。

 

しかし、その言葉には一抹の心理。

いや、ひとかどの権力者ならすべからず持っている凄みのようなものが含まれていた。

 

彼女が言うには、ブリニョルフが使えるやつを送って来たのは

しばらく見たことがないが、お前は扇動屋なのだろう?使ってやっても良い。

ホニングブリュー醸造所のサビョルンと言う男を罠にはめ、

ホニングブリュー醸造所、つまるところ商売敵を排除したいらしい。

そしてハチミツ酒市場を独占する為に手を貸せ。というのだ。

(ちなみにここスカイリムではビールよりハチミツ酒の方が人気だ。といえば、

その市場規模と独占利益がどのくらいかは容易に想像がつくと思う。)

 

私は、彼女に言われるままに、ホニングブリュー醸造所を潰す手はずを聞くため、

まずはホワイトランのマラス・マッキウスを訪ねることにした。

(このメイビン・ブラック・ブライアはなぜか嫌いではない)

 

ホワイトランは、雨が降っていた。

 

そういえば、しばらくリフテンの盗賊ギルドで仕事をしているから、

ホワイトランに来るのは久しぶりだな。

 

そんな感想がふと頭をよぎる。と言っても、所詮は流れ者の身、

この地はおろか、リフテンに戻ったとしても、知り合いと親しく挨拶できる者など、

数える程もいやしない。

 

マラスはホワイトランの酒場の隅で静かにグラスを傾けていた。

彼は、やはりと言うか、ホニングブリュー醸造所使用人としてサビョルンに

こき使われているメイビンのスパイだった。

 

彼の言うホニングブリュー醸造所失墜計画はこうだ、

ホニングブリュー醸造所は今深刻な害獣被害にあっている。

(実際のところマラスが害獣を広めたのだが)

そしてその事は町中が知っているため、何がなんでも害獣を葬り、

ホニングブリュー醸造所は清潔であると知らしめないといけない。

そこで、サビョルンは衛兵長を招待して試飲会を開催することにした。

当然、害獣を退治してから、だ。だが、そのためにはまずは害獣駆除を

腕の立つ誰かに頼らないといけない。

 

つまり、私だ。

 

サビョルンに雇われた、腕の立つ私が害獣を駆除して、清潔になった

ホニングブリュー醸造所で、衛兵長に信用回復のためのセレモニー的試飲会で

新作ハチミツ酒を振る舞う。これがサビョルンのストーリー

 

マラスはストーリーは、

サビョルンに雇われた腕の立つ私が、害獣を駆除して、

(そして、試飲用のハチミツ酒に害獣駆除の薬を混ぜ)清潔になった

ホニングブリュー醸造所で、衛兵長に信用回復のためのセレモニー的試飲会で

(害獣駆除の薬入り)新作ハチミツ酒を振る舞う。(そして当然激怒した衛兵長

サビョルンを牢屋にブチ込み、その後釜としてマラスがホニングブリュー醸造所を

仕切る)

 

当然マラスはメイビン・ブラック・ブライアの息のかかった者。

ホニングブリュー醸造所は実質メイビン・ブラック・ブライアの物になる

ストーリーだった。

 

この手の悪巧みは嫌いではないな。

 

と、思えたのは、サビョルンに直接会った時だった。

もしここでサビョルンが、少なくとも表面上はいいヤツだったら、

ハチミツ酒に毒を混ぜるのを躊躇っただろう。

流れ者の身としては例え仕事を拒んで、

メイビン・ブラック・ブライアから睨まれようが、

リフテンに近づかなければいいだけの話だ。

 

だが安心した。どうやらサビョルンは強欲が服を着て、

傲慢が顔に張り付いているような、そんな男だ。

 

そんな男の話を聞く必要もなければ説得も無用。

適当に前金を威圧してもらうと、とっとと仕事に取り掛かることにした。

 

だが、害獣駆除は思ったより骨が折れる作業だった。

なぜなら、一般的な害獣、毒を持った大型のネズミや蜘蛛よりも

厄介な害獣がそこにいたからだ。

 

アムリンというその大きな、人の姿をした害獣は、

スキーヴァーと共に地下で生活するイカれた男だったが、

その魔法はなかなかに侮れなく、地下という閉鎖空間と相まって、

危うい一線を越えさせてきた。

 

しかしこういう時アウェイな場所ほど落ち着きが物を言う。

強引で焦った攻め方をやめ、彼には普段のやり方で落ち着いてトドメをさした。

(つまり背後からブスり、だ。)

 

そのあと、スキーヴァーの巣と、サビョルンのとっておきの新酒にたっぷりと

毒を盛って、その足でサビョルンの試飲会へと向かうと、

そこには試飲会に参加するため、ホワイトランのカイウス司令官が来ていた。

 

「支払いを急ぐ必要はあるまい、試飲会の様子を見て言ってくれ」

サビョルンはそう告げたし、私は頼まれなくとも、

その様子は是非とも見ておきたかった。

 

なぜなら

一つは、仕事の成り行きをしっかり把握しておきたかったからだが、

もう一つは、そう、毒の効果が、どの程度か見ておきたかった。

 

カイウス司令官が飲むのなら、毒を特製ブレンドにしたのに。

そんな後悔が頭をよぎったが、とりあえず、毒入りホニングブリューを飲んで

眉をへの字に歪ませるカイウス司令官の顔を見れただけでも良しとしよう。

 

そのあとのことは特筆するまでもない。

サビョルンはカイウス司令官に毒入りホニングブリューを飲ませた罪で逮捕され、

マラスは静かに口角を上げ静かにニヒルな笑みを見せた。

 

メイビン・ブラック・ブライアはというと、

ホニングブリューを手に入れたことより

「サビョルン一味とその薄気味悪い影の支援者に、

この私に喧嘩を売ったことを後悔させてやりましょう」

と息巻いていた。

 

さすがだな。リフテンの影の支配者。

 

そのことをブリニョルフへ報告すると、

盗賊ギルドとメイビンの仲を引き裂こうとする奴等の手がかりを

メルセルが掴んだと教えてくれた。

 

やれやれ、次はメルセルか。

どうやら盗賊ギルドの連中が物乞いギルドになったという

メイビン・ブラック・ブライアの指摘は本当だったようだ。

 

そんなため息も出たが、乗りかかった船という言葉もある。

仕方なくメルセルの元へ向かうことにした。

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