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死の超越

ドーンガード

生き別れてしまったセラーナの母親であるヴァレリカが、ヴォルキハル城から逃げ出す際に持ち去った星霜の書を探すため、セラーナと共にソウル・ケルンに入った。

 

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ソウル・ケルンは、とても静かなところだった。

 

 

音がないというより、音を立てる要素(人や風や自然にある全て)がない

そんな場所だった。

 

付近には、彷徨い疲れた魂が静かに佇み、それは何世紀も続いているかのごとく

静かな様だった。

 

「空気も、地面も、何もかも間違っていますわ」

セラーナも呟く。

 

私はとりあえず静かな冷めたソウル・ケルンで、異彩を放つ、

大きな城のような建物を目指した。

 

そこは、おそらくは城であるが、同時になんらかの象徴のようにも思えた。

 

「お母様!?」

セラーナが叫ぶ!

 

柱の陰に人影(ここソウル・ケルンで実体を持った存在は初めて会った)が

いたのだ。

 

「神よ、まさか、セラーナ?」

その人影が近づく。

 

どうやら、何世紀ぶりかの母と娘との再会の時が

ここソウル・ケルンで実現したようだ。

 

しかし、感動の再会となるはずの彼女らの話はどうにも噛み合っていなかったが、

ヴァレリカが私にきつく詰問してきた内容から、大体の事情は読めた。

 

どうやら、

吸血鬼の王でありヴァレリカの夫、セラーナの父でもあるハルコンは

吸血鬼が太陽を克服する方法があると信じているらしい。

その鍵は星霜の書にある。

ここまでは今までの流れ。

さらに、ヴァレリカから語られたのは、

星霜の書、それ自体は単なるお告げ、知るための手段。

実際にその儀式に必要となるのは、「コールドハーバーの娘」と呼ばれる存在。

そしてコールドハーバーの娘とは、吸血鬼になるための試練を乗り越えた、

ほんの一握りの存在で、今は世界に二人しかいない。

 

つまり、

 

ヴァレリカと、セラーナ。

セラーナがディムホロウ墓地で星霜の書と共に眠りについていたのは、

他ならぬヴァレリカの手によるもので、

ハルコンの太陽消滅計画を止めるため、やむなくそうした。

そして自身もソウル・ケルンに身を隠した。

 

全てはコールドハーバーの娘である自分たち母娘が、太陽の専制に

用いられぬよう。ハルコンが、アーリエルの弓を射りセラーナの血で

武器を染めれば太陽の専制を完成させぬよう。

 

セラーナ「お父様もお母様も、自分の信じた道を進むことに躊躇いはなかった。

結局そのどちらも、私を道具として扱うことに変わりはありませんわ。

でも私はもう一度家族に戻りたい。それがたとえ分不相応な高望みだとしても」

 

ヴァレリカ「ごめんなさいセラーナ、知らなかった。わからなかった。

あなたがそう望むなら、私の星霜の書はあなたのものよ」

 

どうやら、母娘はいっときの氷解となったようだ。

だが、ヴァレリカは私に対して懐疑的な目を少しも許していないようだったが。

まぁいい。

 

ヴァレリカは自身がソウル・ケルンのアイディールマースターと呼ばれる

強大な力を持つ存在に幽閉されているといった。

(確かに彼女と私たちの間には、なんらかのエネルギーの壁のようなものがある。)

 

だから、幽閉を解くためにまずは、墓場の番人と呼ばれるものたちを倒し、

障壁を取り除かないと、星霜の書を渡すことはできないと言うのだ。

 

なるほど、やることは理解した。

そう思った時、ヴァレリカはさらに言葉を続けた

「アイディールマスター達は私を見張るため、ダーネウィールと名乗るドラゴンを

見張りにつけている。もし敵視されれば間違いなく襲ってくるはずよ」

 

ドラゴン?

 

私はヘルゲン砦を思い出した。

あの時会ったアルドゥインよりこの時まですっかりドラゴンの存在を忘れていたが、

、、あの強大な力がここにいるのか。

 

うむ。これは少し厄介だな。

 

 そんなことを考えつつ、私は三人の番人を倒しに向かったわけだが、

この地にいるスケルトンや、その他の敵、そして番人は、

明らかに外の敵のそれ以上の察知能力を持っているようだったので

不意打ち攻撃がしにくいばかりか、不意に進んで敵に取り囲まれる事も

多く、なかなかに苦労した。

 

だが、なんとか三人の番人を片付けヴァレリカの元へ戻ると、

「星霜の書を渡しましょう。ただ、注意してね。おそらくすでに

ダーネヴィールに気づかれているはずだから」と言われてしまった。

 

ダーネヴィール。

この流れだと相当苦戦することになるな。

 

私は直感した。

 

 

ダーネヴィールは予想通りやってきた。

それは雄大なるドラゴン。黒き影のもの。

 

だが、予想に反し、戦い自体は意外とあっさりとしたものだった。

 

実際、かなり肩透かしな感じしたが、

確かにそれは地に落ちた。

 

そして彼の、亡骸は跡形もなく消え去った。

 

ヴァレリカ「ダーネヴィールの死を見るなんて、想像もしていなかったわ」

 

そして彼女は自らの所持する星霜の書(血)の場所まで案内すると、

我々にそれを渡した。

 

「欲しいものを手に入れたのだから、もう行くべきだわ」

 

彼女は言う。

 

どうやらコールドハーバーの娘として、一人ここに残るつもりらしい。

「さようなら、ハルコンは信用できないことを忘れないで。そしてセラーナをお願い」

 

外に出ると、そこには先刻倒したダーネヴィールがいた。

「武器を下ろすがいい、クァーナーリン。話がしたい。」

 

驚きを隠せない私に彼は静かに語りかけた。

「我々が敵対することは必然だった。私に課せられた制約によって。

だが、戦さ場で倒された事が一度もなかった私を貴様は倒した。

よって、征服者を意味するクァーナーリンの名を授けよう。」

 

どうやら彼はお互いの実力を認め合ったもの同士、頼みごとをしたいらしい。

 

ドラゴンから頼みごとか。

悪くはないな。

 

そう思って聞いていると。

「タムリエルの空を久しぶりに飛びたいが、

我はここソウル・ケルンと強く結びつきすぎた。そこで、

クァーナーリン、お前に我が名預けタムリエルで呼びつけることを許そう。」

 

つまり、このドラゴンの強大な力を召喚魔法のように使えるのか!

 

どうやらこのソウル・ケルンに吸血鬼にまでなって来たことは、

無駄ではなかったようだ。

 

私は星霜の書、そしてダーネヴィール。二つの大きな力を手に入れる、

意気揚々とスカイリムへと戻った。

 

次はそう、星霜の書(竜)を手に入れるため、

ウィンターホールド大学に行く必要があるな。

 

私は疲れを感じつつ、そう思ったが、

その前に、この忌々しい吸血鬼の呪いを解きたいな。と感じていた。

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残響を追って

ドーンガード

セラーナは、生き別れてしまった母親であり、ヴォルキハル城から逃げ出す際に星霜の書の一巻を持ち去ったヴァレリカを探したがっているようだ。セラーナによると、ヴァレリカは城の中庭のどこかに居場所の手がかりを残したかもしれないそうだ。城内の吸血鬼たちに気づかれないように、島の奥側にある秘密の入り口から入ることにした。

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セラーナは私を呼び止めた。

「ちょっとお話しする時間をもらっていいかしら。」

 

彼女が言うには、必要とされる星霜の書の1冊をもしかしたら、

生き別れの実の母、ヴァレリカが持っているかもしれないと言うのだ。

 

そのヴァレリカの消息は依然として不明で、何の手がかりもないが、

手がかりの手がかりがもしかしたら、ヴォルキハル城の中庭、、、

ハルコンが嫌悪し、探すのをためらう場所であり、

ヴァレリカが手を入れ丹精込めて育てた植物園であり、

そして、セラーナが心当たりのある唯一の場所にあるかもしれない。

調べてみる価値はある。と確信を持っていた。

 

ヴァルキハル城と言うとあの吸血鬼の本拠地だが、

そう簡単に忍び込めるのか?

とやや懐疑的に話を聞いていると、

中庭に通じる秘密の地下水路がありますのよ!

とセラーナはやけに乗り気だ。

 

やはり吸血鬼といえ、母と娘。

生き別れとなり、消息不明だからこそ、探したいのだな。

 

そんな風にも受け取れたが、

言葉には出さず、その案を承諾し、星霜の書を持つヴァレリカの

居処の手がかりの、手がかりのために、まずはヴァルキハル城の

中庭に向かうことにした。

 

ヴァルキハル城の地下は、雑魚が多数うろついていたものの、

手薄だった。これならドーンガードが総力を挙げて不意打ち作戦をすれば

かなりの痛手を与えれるな。そんな感覚すらあった。

 

「古い貯水池ですわ、ここの臭いときたら」

セラーナ嬢が眉をしかめる。

 

確かに、好んできたい居場所ではないな。

 

地下水路を少し進むと、目的地であるヴォルキハル城の中庭についた。

 

「何と言うことですの?この場所全体が死んでいるようですのよ」

セラーナが大きく落胆の声をあげる。

 

確かにそこは、まるで中庭と呼べる代物でない様相だった。

痩せて荒れ果てた土、色のない花壇、壊れるまま放置されたモニュメント

 

「以前は夕食の後、この中庭を散歩したものですわ。とても綺麗な場所でしたのに」

 

おそらく、そうだったのだろう。

だが、見る影も無いとはまさにこのことだ。

 

「? この月時計はどこかおかしいですわ」

不意にセラーナが声をあげる。

 

そこは、中庭の中央、朽ちて壊れた月時計の場所だった。

近寄ってみると、確かに、と言うかどこかおかしいと言う

表現は違うな。

明確に、月時計の月の満ち欠けを示す3箇所のモニュメントが

外れていた。

 

私は、中庭を散策し、(ついでに錬金素材を取りつつ)その

欠けた3箇所のモニュメントパーツを見つけ、そして、元どおりの

場所にはめていった。

 

!?

 

モニュメントが元に戻ると、自動仕掛けが動き、地下への階段が

姿を見せた。

 

「賢明ですは、お母様。とても賢明です。」

セラーナが呟く。

 

「怠慢だな、セラーナ。とても怠慢だよ」

私も反復して思ってみた。正直戦闘では好戦的なセラーナが、

モニュメント探しを一向に手伝わないその姿に、

若干の苛立ちを感じたからだったが、まぁ、

お嬢様の育ちと言うことでよしとしよう。と

自分を納得させた。

 

「近づいていますわ、行きましょう!」

私の思考に気づいてか気づかずか、セラーナが呟く。

 

その地下階段はヴァルキハル城の廃墟の塔へと続いている

ようだった。

 

そこから先は、吸血鬼の城という名に恥じない悪趣味な世界だった。

ケルトンが跋扈し、ガーゴイルが突然襲いかかる不気味な空間。

 

セラーナ嬢はなかなかの勇猛果敢さで(時には私の隠密を台無しにしつつ)

その先へと向かった。

 

「この場所を見て!ここに違いありませんわ」

セラーナが叫ぶ。

そこは、おそらくは塔の最上階、見るからに怪しい儀式の行われた場所だった。

 

「母が死霊術についてのめり込んでいたことは存じておりましたわ。だって

私のそれは母から教わったものですから。」

そういうと、セラーナは部屋の中を歩き回り、懐かしそうにその品々

(私の目からすればとても不気味な死霊術の媒体の数々なのだが)を

見ていた。

 

「母の研究はとても緻密なものでしたの、どこかにその詳細が記された

ノートがあるはずですわ!」

不意にセラーナが思いついて語りかけてきた。

 

私は、思い当たるノートをすでにくすね、、いや、見つけて持っておいたので、

そのままセラーナに見せた。

 

「これですわ!」

セラーナは歓喜の声をあげる。

と同時に「ソウル・ケルン」と静かに呟いた。

 

どうやらセラーナの母ヴァレリカは死霊術を通じ、

ソウル・ケルンと呼ばれる場所の研究をしていたようだ。

 

一般に符呪された武器を使うと、その魔法が同時に発動する。

それはとても強い力を持つが、その力が使われると、その対価として

魂石と呼ばれる、いわゆるエネルギーが減っていく。

 

普段使用するぶんには特に気にしないこの行為だが、

どうやらヴァレリカは、この魂石の中から減った分のエネルギー(魂)は

ソウル・ケルンと呼ばれる高異次元世界へと送られる。

そう信じて研究をしていたらしい。

 

そしてその研究の結論としてヴァレリカは自身がソウル・ケルンに行き、

魂を吸収している強力な存在と接触を図ろうとしていたらしい。

 

幸いソウル・ケルンに行くための手順も、そして触媒となる材料も、

全てがその部屋にストックされていた。

 

「準備ができたらお知らせになって」

セラーナが落ち着いた様子で私に話しかける。

 

ソウル・ケルン、今のスカイリムとは全く違う次元の世界。

魂の行き先。

 

そんなことを考えていると、

「あとは私次第ということですのね。」

セラーナはそっと、ソウル・ケルンへ通じるゲートを開くための

儀式皿に手をかざす。

 

!?

 

地響き?いやここは塔の上だから、塔自体が振動しているのか?

そんなことを考えている最中、目の前に大きな、5メートルはあろうかという

怪しく光り、そして地獄の果てまで続いているのでなないかとも

思える穴が姿を現した。

 

「ああ、ついにやりましたのね!」

セラーナが叫ぶ!

 

どうやらソウル・ケルンへの入り口を本当に開いてしまったらしい。

 

だが、いざソウル・ケルンへ行こうと足を進めると、

その入り口で私に大きな衝撃がふりかかった。

 

「なんということですの。いえ、実際想定することもできた事態ですが」

セラーナは驚いた様子私に話す。

 

「ソウル・ケルンはゲートの通行料としてあなたの魂を欲しがっている

みたいですの、ここを通るには、魂を持たない吸血鬼となるか、

それとも、あなた自身の魂のその一部だけを魂縛の魔法で取り出し、

それを渡すか、どちらかを選択する必要があるみたいです」

 

どうやらここにきて、大きな選択を迫られているようだ。

 

過去吸血症に悩まされた私は吸血鬼になるのはもちろんためらったが、

魂を一部差し出す事の不安感は当然ある。

 

しかもソウル・ケルンなどという異次元の世界、

どんな敵が待ち構えているかもわからないところに進むのだ。

弱体化して、結果命を落とすことになるのは、まさに

願い下げだ。

 

私は、苦渋の決断だが、それでも一度なんとか解消した経験のある

吸血鬼となる方法をとることにした。

 

「なるべく痛くしない方法をとりますはね。そのまま動かないで。」

そういうと、セラーナは私の首に冷たい刃、もとい八重歯を突き立てた。

 

これで、また、吸血鬼、、、、か。

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預言者

ドーンガード

ドーンガード砦に戻ると、話したいことがあるのでついてきて欲しいとイスランに言われた。

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イスランはドーンガード砦の二階にいた。

近寄ると、ついてこいと言わんばかりにすっと歩み始め、

そして奥の部屋に消えた。

 

私は無言でついていくと、

そこには先日ヴァルキハル城に送り届けたセラーナがいた。

 

イスラン「君の留守中に吸血鬼が現れた。おそらく君の知り合いだろう?」

 

「私とまた会うとは思っていなかったのでしょうね」

彼女はそう話し始めた。

 

要約するとこうだ。

彼女の父ハルコンは今でこそ最悪を絵に描いた吸血鬼基準でも見下げた男だが、

昔はそうではなかった。

昔、ハルコンの父はある予言を信じてしまった。それは

「吸血鬼が太陽を恐れず生きる秘術」があるという予言。

そしてその秘術を使ってスカイリム全土を吸血鬼が掌握できると信じてしまった。

 

しかし、セラーナと母親はそれに反対し、そして星霜の書とともにセラーナは

ディムホロウ墓地で封印されることになった。

という内容だった。

 

当然、イスランは信じない。

彼は確固たるそして確執たる復讐の念に取り憑かれているのだから。

 

だが、どうやら今はまだ私の顔に免じて、

セラーナを信用しないが、殺しもしないらしい。

 

イスラン「セラーナと言ったな?君は客ではなく人材なんだ。何かの役に立て。

そして、この砦で少しでも不審な動きをしたら即殺す。」

 

セラーナ「わかりました。次にお腹が空いた時は、その言葉を思い出しますわ。」

 

・・・・・火花バチバチだな。本当に一緒にいていいのかこの二人。

 

そうも思ったが、確かにセラーナは吸血鬼の情報に精通しており、我々に

計り知れない情報という名の恩恵を与えてくれる事もまた事実。

さらには、「星霜の書」なるものがある。

 

星霜の書。

今まで聞いた事もなかったが、どうやら、普通の人にはそもそも内容が見れなく、

しかも不意に見るだけで視力が奪われるほどのものらしい。

 

そしてそれこそが、ハルコン打倒の切り札。

 

だが、内容が見れない。

見れるのは、聖蚕の僧侶(せいさんのそうりょ)と呼ばれる者だけだが、

普段は帝国の白金の塔に住んでいるらしい。

 

しかしイスランはたまたま聖蚕の僧侶が運よくスカイリムに

来ているらしい情報を入手していた。

 

私はセラーナと話をしている中で、聖蚕の僧侶が立ち寄りそうな場所として、

魔術の研究をしているウィンターホールド大学のウィザードを訪ねることにした。

 

いや、私たちは。だな。

どうやらセラーノ嬢も同行するらしい。

 

正直、後ろに立ってもらいたくは、、、、いや、なんでもない。

かなり熟達した魔法を使うので、頼り甲斐はある。

 

早速向かったウィンターホールド大学の図書館はなかなかに好きな場所だ。

本には心を落ち着かせる何かがある。

 

どうやらこの図書館のウラッグという管理人も同じ思いらしい。

「ここは私の管理している小さなオブリビオンといったところかな。」

 

そう言ってのける彼の管理能力と自信は嫌いではない。

 

ウラッグは私が聖蚕の僧侶を探していると告げると、

とても驚いた様子だったが、

ドラゴンブリッジに向かったのではないかと教えてくれた。

 

ドラゴンブリッジ。

 

切り立った渓谷にかかる大きな橋。

その袂の村。

私は早速ドラゴンブリッジに向かうと、

歩いていた小さな子供から聖蚕の僧侶の話を聞き出せた。

 

どうやら聖蚕の僧侶はつい先ほど馬車でこの地を通ったと

いうのだ。

 

白金の塔に住み、星霜の書を読み解くことのできる、

唯一の人間、聖蚕の僧侶まであと一歩だった。

 

だが、どうやら吸血鬼の方が一枚上手だったらしい。

 

我々が聖蚕の僧侶の通った道を辿って進むと、そこには

襲撃を受けた馬車だけが残り、肝心の聖蚕の僧侶の姿は

どこにも見えなかった。

 

一歩遅かった か?

 

いや!

 

襲撃現場をよく見回すと、一枚の紙切れが落ちており、

どうやら聖蚕の僧侶を一時的に監禁する場所を示したメモだった。

 

場所をフォアベアーズ・ホールドアウトという。

襲撃現場からすぐ近くの場所だった。

 

フォアベアーズ・ホールドアウトは洞窟をくりぬいて、中に砦を作ったような

場所で、確かにアジトにするにはもってこいと言ったところだが、

入ってすぐ気になったのは砦の中央で、

何か儀式のようなものを執り行っている様子が見て取れたからだ。

 

私は吸血鬼と番犬合わせて5体程度のお粗末な見張りををさっさと始末すると、

その儀式の現場へと急いで向かった。

 

そこではマルカスという吸血鬼が、聖蚕の僧侶に向かってなんらかの

力を注ぎ込んでいる最中だった。

 

まずいな。

セラーナ「ええ。」

 

どうやら私とセラーナは同意見だったようだ。

 

迅速にマルカスを倒すと、彼が持っていた石を使い、

儀式の仕掛けをすぐに止めた。

 

だが、聖蚕の僧侶は既に敵の術中にはまってしまっていたようだ。

 

聖蚕の僧侶は強大な魔力を使い、吸血鬼と私たちに見境なく攻撃してきた。

 

セラーナは進んで囮となり、聖蚕の僧侶のと魔力対決を持ちかけつつ、

私に彼のスキを突くチャンスをもたらしてくれたので、

私はすかさず彼の背後を取ると、後頭部に一撃食らわせて、

正気に戻した。

 

実際、それで正気に戻るとはある種のかけだったが、

結果は私に向いてくれたようだ。

 

聖蚕の僧侶は正気を取り戻し、それまで四方に向けて

振りまいていた魔力の力を止めた。

 

「ありがとう、君たちに借りが出たようだ。」

聖蚕の僧侶はデキソンと名乗り、星霜の書を読み解くことに

協力してくれると誓った。

 

私たちは早速ドーンガード砦に戻り、

イスラン、セラーナ、デキソン、そして私の4名で、

セラーナの持っていた星霜の書を読み解くことにした。

 

「見えるぞ、この書に書かれていることが見える。」

デキソンは星霜の書を読み解く。

 

「見覚えのある巨大な弓 アーリエルの弓が見える。」

「声が囁く、夜の子供達の中から、ドレッド・ロードが現れる。」

「戦いの時代、ドラゴン達が人間の国に舞い降りる時、

光と闇が混ざり、夜と昼は一つになる。」

 

そこまで読むと、デキソンは疲れ切って読めなくなってしまった。

だが肝心な部分の謎については、「ドラゴンの力」「古き血の力」と

それぞれに書かれた星霜の書が他に2巻に書かれているらしい。

 

「ご老体よ、少し休むといいぞ」

イスランがデキソンを気遣いその場を去っていく。

 

すかさず

「少し話がしたいのですけど」

セラーナが私にそう語りかけてきた。

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新たな命令

吸血鬼の城で知り得たことをイスランに報告したところ、ソリーヌ・シュラルド及びガンマーを探し出して連れてきてほしいと言われた。

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吸血鬼と戦うドーンガードの砦。ドーンガード砦。

どうやらここもすぐに吸血鬼との最前線となるであろうことは、容易に想像がついた。

 

なぜなら、私が帰ったタイミングで

昼間から吸血鬼が、しかも正面から攻めてきていたのだ。

 

だが、イスランは強かった。

何らかの魔法のバリアを身にまとい、仲間たちと吸血鬼を斬りふせる様は、

およそ凡百の吸血鬼が攻めてきたところで、どうということはない。

そんな威風さえ感じさせた。

 

私は一戦終えたドーンガードの長イスランに事の詳細、

セラーナ 星霜の書 そしてハルコン その全てを伝えた。

 

「何という事だ、この状況は我々の手に負えるレベルを超えている。」と

早々に諦めムードを漂わせていた。

 

諦めるのかイスラン?

私は、吸血鬼はどうでもいいが、奴らの振りまく吸血症には

大迷惑しているのだ。

 

「諦めるとは誰が言った。この状況を打開するために、ソリーヌとガンマーの二人の

助けがいる。彼らは昔の私の仲間で、今はスカイリムのどこかにいるはずだ」

 

なるほど、

私は早速近場(それでも1日かかる距離だが)にいるガンマーの場所に向かった。

 

ガンマーは、大男の狩人だった。

その剣を持ってすれば、厚手の鎧すら貫通するであろう彼の腕は、

吸血鬼退治の助っ人にふさわしい様相を呈していた。

 

「気をつけろ、このあたりに凶暴な熊がいる!」

彼はどうやらこの付近を荒らし回り、大きな被害を出している熊を2週間追いかけて

これから直接対決しようというところだったらしい。

 

よかろう。力を借りるためにまずは力を貸そう。

 

私は手早く彼の獲物、凶悪な熊の居場所を嗅ぎ取ると、

ガンマーと協力して人に仇なす熊を仕留めた。

 

「一人ではどうなっていたかわからん。ありがとう。

ドーンガード砦に向かうよ」

 

ガンマー。物分かり良くて助かった。

 

さてと、次はソリーヌに会いにドラゴンズリーチに向かうか。

 

だが、あいにくドラゴンズリーチ周辺はまだ散策していない箇所だったので、

まずは、恋人の遺跡まで行き、そこから徒歩で向かう。

 

途中「ホラ吹きムアイク」という者に出会ったが、特に身になる話は聞けなかった。

 

そんな感じでのんびり向かっていると、ソリーヌが湖畔の遺跡にいた。

どうやらドゥーマーの歯車が欲しいらしいので、

渡してやると、すぐに話を理解してドーンガード砦に向かってくれた。

 

物分かりのよい二人で助かる。

いや、、、それだけ事態が深刻である、とも言えるのか。

 

私はすぐにドーンガード砦に戻りイスランに報告を、、

しようとしたら、二人が既にドーンガード砦にいた。

 

早!

 

イスランは用心深く、彼ら(私もだが)に聖水のようなものをふりかけ、

吸血鬼でないことを確認すると、ガンマーにはトロールの配備と強化を。

ソリーヌには新型クロスボウの開発をそれぞれ命じた。

 

なかなか、面白い展開になってきたな。

私は内心ほくそ笑んだ。

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血筋

ドーンガード

ディムホロウ墓地の探索中に太古の石棺から若い女性を助け出したところ、スカイリムの北の海にある家へと連れて行って欲しいと頼まれた。

 

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ソリチュードの西、北の海に浮かぶ孤島にセラーナの家があるという。

 

だが、常に思うのだがどうやら言葉というのはいつ何時でも慎重に

選ばないといけないらしい。

 

“家”と聞いた私が、

“家”と言われてみたものは

どうみても“城”だった。

 

もちろん、彼女にとっては(王族なら)“家”と

表現して問題ないだろうが、そこは“城”だろ。と心の中でツッコミを入れた。

 

私はノースウォッチ砦の裏手にある小さな船着場から彼女の“家”

ヴァルキハル城へと船で向かった。

 

ヴァルキハル城。セラーナの家ということは、おそらく吸血鬼の城。

 

正直、入りたくない気もするが、仕方あるまい。

この堅牢で無骨ながらも強固な外観の城は吹雪の中にあって、

心地よしと言わんばかりの存在感を示していた。

 

「中に入る前に、言っておきたいことがあるんです。」

いざ入らんと思ったその一歩めを、セラーナが止める。

 

「ここまで連れてきてくれてありがとう。でも中に入ったら、私は自分の道を

進むことにいたします。だから、中に入ったら、私の段取りに従ってください。」

 

セラーナは明らかに緊張した面持ちだった。

ヴァルキハル城かここにはどんな怪物がいるというのだ。

 

ヴァルキハル城の中では晩餐が行われていた。

吸血鬼の晩餐である。あまりの凄惨さに描写に耐えないが、

ご想像にお任せします。といった具合だ。

 

「長らく行方の知れなかった娘がようやく戻ったか!星霜の書は無事か?」

晩餐会の中央にいた男、ハルコン卿が喜びをあらわにした。

 

娘、どうやらこの男がセラーナの家族、そして、おそらくはこの城の主。

 

セラーナ「久しぶりに会った娘よりも星霜の書の無事を確かめるとは

私より星霜の書の方が大事ですの?」

 

ハルコン「もちろん嬉しいに決まっているだろう。私を裏切ったお前の母親が

この場にいれば、再会を見せた上で、頭から串刺しにしてくれるものを。」

 

この親子は、関係がズタズタだな。

一目見てもそれは明らかだった。(吸血鬼という要素を除いても)

 

「で、こいつは何者だ?」

ハルコンが私を指差してセラーナに尋ねた。

 

セラーナ「この方は私を自由にしてくれた者ですわ」

 

この子、吸血鬼にしておくのは勿体無いな。

 

そんな感慨に浸っていると、

ハルコンが「多大な貢献に対し、褒美を取らせよう!」と言い出した。

 

私は内心 そうこなくては!と心の中でガッツポーズを決めた。

 

「星霜の書、そして我が娘と同等の価値を持つ者となると、私自身の血しか

考えられない。褒美は吸血鬼の王の血だ!」

 

なるほど、それは確かに魅力的な褒美だ、吸血鬼、それも

この大陸で最も力のある、強大な血を褒美でもらえるとは、

この上なき至高の喜び、唯一無二なる授かりものですな!

 

 

 

だが、断る!!!!!!

 

 

 

先日吸血病で日の光を浴びて血液が沸騰する苦悩を解決したばかりなのだ、

なぜわざわざ吸血鬼にまたならないといけないのだ。

 

私は早々にその場を立ち去ると、ドーンガードのイスランに事の次第を

報告しに戻った。

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目覚め

ドーンガード

ドーンガードと名乗る吸血鬼ハンターの一団の首領、イスランと出会った。番人の間を襲った吸血鬼たちは、ディムホロウ墓地と呼ばれる場所にある何かを狙っていた可能性がある。吸血鬼たち何を探しているのかを確かめてほしいとイスランに頼まれた。

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先日、買い物にリフテンを訪れたのは深夜遅くなった時だった。

霧のリフテン、深夜のリフテンは、心なしか他のどの砦よりも怪しく、

危うい気配が渦巻いていており、わずかな気の緩みのその隙間から、

一気になだれ込もうとしているサーベルキャットに似ていた。

 

「うわぁ!!!」

あたりに人の叫び声が響く!

 

私はとっさに隠密体制をとると、武器に手をかけたまま、

リフテン大通りをジリジリと進む。

 

「盗賊か」

この騒ぎの主を私はとっさにそう捉えた。

 

リフテンには盗賊ギルドがあるせいか、時々盗賊が市場に

襲撃をかけることがあった。

 

「武器を置け!」

「そんなことをして逃げられると思っているのか!」

叫び声のした方向に進むにつれて、衛兵の牽制する声が聞こえる。

 

しかしどうやら既に勝敗は決しているらしい。

武器にかけた手をそっと外すと、状況を把握するために、

隠密状態のまま、足を早めた。

 

「吸血鬼め!!!!!!」

衛兵が叫ぶ。

 

吸血鬼?私は一瞬戸惑った。

吸血鬼とは何度か洞窟や街道で遭遇したことはあるが、

まさかこんな街中まで侵入してくるとは。

 

さらに歩みを進めると、

既に鎮圧された市場の全容が徐々に見えてきた。

 

襲撃した吸血鬼は3体、奴らは既に物言わぬ屍となっていたが、

問題は市場で宝石商を営むマデシと、街の若者が被害者と

なっていたことだった。

 

困ったな。

マデシは市場に店を構えているからちょくちょく顔を見せていたのに、

これでは利用できなくなってしまう。

 

そう途方に暮れている時だった、

「君も吸血鬼ハンターにならないか?」

不意に背後から声がした。

 

振り返るとそこには黒衣の大男が立っており

名をデュラックと言った。

 

彼が言うには、人を襲う吸血鬼に対抗するため、「ドーンガード」と

呼ばれる組織を結成し、リフテンの近くに居を構えた。とのことだった。

 

ドーンガード 吸血鬼

 

うむ。面白そうだ。

 

私は二つ返事でデュラックの申し出を快諾し、

その足でドーンガードの拠点「ドーンガード砦」を目指した。

 

それにしても吸血鬼か、何度かまみえた時のあの強敵感と、

何より、吸血症と呼ばれる吸血鬼化してしまう厄介な状態は

かなりめんどくさいな。

 

そう思ってドーンガード砦へ向かい歩いていたら、

一人の若者に出会った。

 

どうやら彼も(どう見ても情けなさそうだが)吸血鬼ハンター志願

らしい。

大丈夫か、こいつ。。

 

ドーンガード砦は、なかなかに大きく、そして頑丈な砦だった。

確かにこれなら、吸血鬼どころか、ちょっとしたドラゴンの攻撃にすら

耐えられそうだ。

 

中にはイスランと呼ばれる強そうな男がいた。

彼は番人のトランという男と激しく言い争っていたが、

我々に気づくと、次第に落ち着きを取り戻した。

 

「ドーンガードへようこそ」

イスランは冷静さ荒々しさを同時に持った雰囲気の男だった。

 

彼がいうには、ドーンガードは遥か昔から吸血鬼と戦ってきたが、

先日、番人(デイドラと戦う者)に対し吸血鬼が一方的に攻撃を

行い、番人の間と呼ばれる場所で、凄惨な惨殺劇があったらしい。

 

そして吸血鬼は本格的に活動を開始し、それに合わせドーンガードも

対応できるだけの戦力を急ピッチに集めつつ、このドーンガード砦の

防備を整えている。

 

正直「番人」と呼ばれる者とはまだ心当たりがないが、

暴れる吸血鬼の被害は、マデシという商売相手を失ったことで

かなり被っていると言って過言ではない。

 

それに、吸血鬼、このスカイリムにあっても、

ファンタジーちっくなこの響きには、興味がある。

 

私は、イスラン、そしてトランから話を聞き、

吸血鬼が何かを探してうろついているディムホロウ墓地に

早速向かうことにした。

 

もちろん先ほど出会った頼りなさげな青年は砦に置いておいて。

 

 

ディムホロウ墓地は、思いの外遠く、そして、墓地というよりは

洞窟であった。

 

中には確かに吸血鬼がうろつき、かなり危険な場所だったが、

探し物に気を取られている吸血鬼の後ろを取るのは容易いことだ。

 

奥に進むと、ディムホロウ洞窟と呼ばれる大きな空間へと出た。

 

そこではロキルという名の吸血鬼と他数名が何やら話をしている最中だったが、

内容まではうまく聞き取れない、実際に何らかの聞き慣れた単語があれば

それでも把握ぐらいはできたかもしれないが、全く知らずの名前と名称ばかり

では、掴みようがなかった。

 

とりあえず情報は掴みたかったが、このディムホロウ洞窟にある”何か”を

探すのを優先し、ロキルという名の吸血鬼共々、付近の吸血鬼を一層した。

 

しかしその過程で、妙な仕掛けを見つけた。

試しに触ってみると、突如杭のようなものがせり出し、私の手に傷をつけ、

そしてその傷から出た血がカギとなり、何らかの仕掛け(おそらく吸血鬼の)が

作動し、そして、仕掛けの中央よりせり出した石棺から、一人の女性が姿を見せた。

 

彼女は、どうやらそこに閉じ込められていたようだった。

 

「助けていただいて感謝いたしますわ」

名をセラーナといった。

 

吸血鬼だったが、どうやら襲ってくる意思はないようだ。

(吸血鬼だから理性なく人を襲うのではなく、

やはり何らかの意識の元で襲うのか。。。)

 

「ソリチュードの沖にある島に家族がおります。どうかそこまで

送っていただけないでしょうか?」

彼女は自分がなぜここに閉じ込められたのか、いつからそうなのかすら

覚えていないほど記憶が曖昧のようだったので、とりあえず

家まで送っていくことにした。

 

が、

そのあと洞窟内で、ガーゴイルやら、言葉の壁やら、色々なものがあり、

なかなかお腹いっぱいになった。

 

というか、重量制限にまたしても悩まされた。

うむ、どうしたものか。

そのためにリフテンに家を買いたかったのだが、

どうやらまだ家を売ってくれそうもないんだよな。。

 

そんなことを考えつつ、ドラウグル・スカージ・ロードを始末し、

何とか外までたどり出た。

 

セラーナ。このお嬢様言葉を話す吸血鬼。

彼女がトランの言っていた「吸血鬼の探し物」なのか?

それともその背中に背負う星霜の書のことか・・・・

 

疑問点が数多く残るが、まずは永き眠りから覚めたばかりの

彼女を贈りとどけよう。

 

今はそうすべきだと感じていた。

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サルティス・アイドレンのことをリフテンの首長に報告する

リフテン

スクゥーマ中毒に陥っていたウジータが、スクゥーマの密売場所について教えてくれた。

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リフテン水産で働くウジータという女性は、元はブラックブライアの

ハチミツ醸造所で仕事をしていたらしいが、どうやらトカゲの外見に見合って、

今はリフテン水産で幸せな毎日を送っていた、らしい。

 

しかし、一年前にスクゥーマに手を出して、中毒になったそうだ、

今ではスクゥーマが抜けずに職場に来るほどの中毒者で、そのことで、

仕事をクビになる寸前まで追い詰められているらしい。

 

スクゥーマ。。。名前だけは聞いたことがあるが、一体どんな代物なんだ?

麻薬か覚せい剤の一種なのか、それとも、猫にマタタビ的なものなのか。

とりあえず私は彼女に気付として持っていた回復薬を渡してあげた。

 

「ありがとう、この恩は忘れないは」そういうとウジータは回復薬を

グビッ と飲み干した。

 

◯ンケルか。

 

しかし、麻薬や覚せい剤ほどの中毒性と、精神破壊力を持ったもの、

確か重々に取り締まられているはずだが、、そう思い、ウジータに

話を聞くと、

 

「言えないわ、言えば奴らに殺される」と言う。

 

うむ。ますます持って犯罪の匂いがする。

 

ウジータを説得して話を聞くと、やはり近くに秘密の密売所があり、

どうやら首長の側近がその取引に一枚噛んでいるらしい。

 

私は、リフテンの首長、、、そう言えば、あったことも無かったが。。

に、会いに行くことにした。

 

首長の家は、ミストヴェイル砦と呼ばれていた。

 

リフテンの女首長ライラ・ロー・ギーバーは広間にゆったりと座っていた。

 

・・・・今まで、メイビン・ブラック・ブライアが首長だと思っていた。。

なんて彼女には言えなかったので、代わりにスクゥーマの密売の事を伝えた。

 

「今まで側近の関わりの元、スクゥーマの密売があることは

薄々感づいていました。」

彼女は平然とそう言ってのけるとその密売の場所である、リフテンの倉庫の

鍵を渡しに預けた。

 

不用心すぎるな。

 

いくら盗賊ギルドの本拠地のあるリフテンとは言え、こんな簡単に公共施設の倉庫の

鍵を見ず知らずの初対面の、なんの推薦も後ろ盾もない者に渡すとは。

 

まぁ、いい。

 

私はそこで頼まれた仕事と、頼まれてもいない仕事をして、結果、首長に恩を売れば、

それで満足だ。

 

そんな裏の思考を張り巡らせつつ、私は首長に挨拶をすませると、

早速疑惑のリフテン倉庫へと向かってみた。

 

リフテン倉庫は、リフテン郊外の船着場にある湖の上にあった。

 

首長にもらった?鍵を使って中に入ると、

突然2人の男が襲って来た。

一人は、サルティスという密売男。一人は、おそらく傭兵だろう。

 

どちらにしても、当然敵ではないので(まぁ敵だが)あっさりと倒した。

奥に向かうと、地下室があり、、、ここ湖の上では?

 

サルティスの取引メモが無防備に置いてあった。

 

どうやら間を置かずして次の積荷がクラッグスレイン洞窟に到着するらしい。

 

私はリフテンの首長に事の次第を告げると、毒の根絶のため、

クラッグスレイン洞窟へと向かった。

(ノリノリなのは、首長がこの任務をやり遂げたら、リフテンでの地位を約束する。

と言ったからだが)

 

クラッグスレイン洞窟はリフテンの北にあった。

正直、余裕だろうとタカをくくって来てはみたものの、

小さい砦ほどの警備がひかれ、用心棒とその番犬が守りを固める危険な場所だった。

 

特に、洞窟入り口の山賊は、近づいてもスリもできず、

倒れても名前わからない男でかなり際どかった。

 

しかし中は中々の設備だった。

闘犬場を中心に、バーと親方の部屋があり、なんなら普通に客として訪れたかったが、

闇取引の現場は常に狭き門。

仕方なく私は襲ってくる者を黙らせ、襲ってくると予想できる者も消した。

 

なぜなら今回は特にリフテンの首長のポイント稼ぎに直結する仕事だからだ。

権力者にダイレクトに響く仕事というのはなかなかない。なんと言われようが、

多くの仕事をこなして来た私にはそれが骨身にしみている。

 

全ての要素を排除した私はリフテン首長へ、忠犬の如し速さで報告した。

「あなたの功績は、リフテンの人々に広く恩恵をもたらす物です。」

女首長ライラ・ロー・ギーバーは広間でそこにいる全員に向けて、

高らかに宣言した。

 

これで、私は、念願の。

 

私は安息の日に一歩近づいた。